ネットフリックス『サンクチュアリ-聖域-』のプロデューサーOの独り言

中東のシリアの人たちのお話。
その実情はかなり複雑だ。
たった500メートル先の親類に会う事さえできない。
拡声器で遠くから話す事しかできない。

その複雑で理不尽な状況とは・・

昔、学生時代の先生が・・・
旧パレスチナのあたりを地図で見て
国境が真っ直ぐな直線になってることを指して
勝手な国が机の上で左手に定規、右手にボールペンで
地図に国境を書き入れたからだ。
通常、国境や県境というものは山や川で境界を分けている。
これを「机上の空論」と言うのでアール！・・・と。

その勝手な分断は家族の絆をも分断する。

それでも人々は明るく唄い踊る。

ラストの展開は平和な国に住んでいる者には
理解しがたいが、その現実を思い知らされる。

君達が言う　幸せ　とか　平和　とか
それが既に「机上の空論」なんだよ・・・
と言われているようだ。


ニュースだと一部しか伝わらない・・・
テレビだと本当の事はわからない・・・

親しい人と話せれば、楽しい仲間と飯が
食えれば、それだけでいい。
それが幸せのボーダーライン。
それすらも国に許されていない人々の映画。

2004年モントリオール世界映画祭グランプリ作品。

2009年2月21日、日本公開！！