スラムドッグ$ミリオネア

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格差、ワーキングプア、派遣切り・・・
そんな言葉が、いとも簡単に軽く吹き飛んでしまう位
過激で過酷なスラム街。
世界最大のスラム街、インドはムンバイ。
そこで暮らす子供たちの現実を見せられ眩暈がしてくる。
もちろんワインも風邪薬もいらない・・・

読み書きすら困難なこの街の少年が
史上最大のファイナルアンサーに挑む・・
それは史上最大のペテンなのか・・・

ダニー・ボイルのあらゆる取捨選択が素晴らしい。
ドキュメンタリー映画のような、あるいは
レイトショーでしか見れないような題材で
インドの民族音楽を使いながら
仕上げはエンターテイメント。
その包丁さばきはまさにミリオネア。

どんな包丁さばきか・・というと
「トレスポ」のトイレ→ユアン・マクレガー
本作のトイレ→主人公の男の子

ここのレシピの比較がわかりやすいかも。

エンターテイメント映画の企画のあり方
の分岐点になりそうな一品。

ゴールデングローブ賞に続いて
アカデミー賞も獲得すれば
まさに史上最大のファイナルアンサーだ。



 

侍戦隊 シンケンジャー

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先日の日曜日から始まったシンケンジャー
めちゃくちゃ面白いんジャー
歌舞伎、浄瑠璃、三味線、書道、
そして戦国、江戸、平安、室町ごちゃまぜジャー
登場人物も水戸黄門ありの黒子も出てくるんジャー
白馬でアスファルトを走りまくるんジャー
仮面の忍ジャ赤影もビックリジャー
ロケ地は幕張とかバリバリの現代ジャー
毎週日曜7時半は決まりジャー

じゃあ!

ショーも見るのジャー




 

チェ 39歳 別れの手紙

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勝てば官軍28歳の物語は希望と躍動にあふれていた。
負ければ賊軍39歳の物語の現実はあまりにも痛々しかった。

その敗者への敬意、賊軍という扱いで終わらせてはいけない作り手の
使命感みたいなものが鎮痛剤のように痛さを麻痺させてくれた。

ベニチオ・デル・トロそしてソダーバーグの勝って賊軍、
ざまあみろハリウッド・・・のようなものも感じずにはいられなかった。
フランカもがんばってた(笑)。

余談というべきかどうか疑問ではあるが
カストロ政権、もちろんゲバラも諸共産主義政権の例に漏れず
反対派の粛清を行っていた事実を考えると単純に官軍賊軍という線引きは
不可能だと思うが世の為人の為に命を懸けた人たちの後ろから前から(どうぞ)
スポットを当ててどんな事が起こっていたのか、どうやらこれが客観的事実に
近いとか・・・検証されるべき事件は多い・・・と思う・・・。

※別れの手紙はボリビアからです・・・念のため・・・カナダではありません・・・
  ・・・古すぎ~?・・・つまんなさすぎ~?・・・チェッ



 

罪とか罰とか

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獰猛というか、文字通り、人を食ったような父親
セリフの一言一言が的確で魂なんてどこかに捨ててきたわ~・・
と言わんばかりの母親。

その他にも、獰猛な小動物のような
動物園@団地の奇妙な物語。

生きるとは?働くとは?
といっても難しい話ではありません。
嘘vsペテン 詐欺vs欲 金vs体
のバトルロワイヤル・・

父、伊藤雄之助、母、山岡久乃
このカップルはどんな幼年期を過ごし
そして謳歌する事のできなかった?青春時代を終え
どうやって意気投合し、この息子と娘を育て上げたのか?
いつからこの生活が始まったのか?

元陸軍中野学校出身とか?
ここに至るまでの物語を見たい・・・
「しとやかな獣episode1」を見てみたい・・・
昨今流行のスピンオフ作品が可能なぐらいの濃いキャラ動物園。
川島雄三@1962.大映

そして・・・
現在公演中の
ケラリーノ・サンドロヴィッチ版「しとやかな獣」
川島へのリスペクトか、作品への思い入れか
映画にかなり忠実に作られている・・
その意味を推して知るべし・・ということか?
十分に楽しめた。
川島vsKERAのチョーク攻撃の応酬の結末は・・・

そして・・・
ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の
新作映画「罪とか罰とか」
こちらはドストエフスキー作品とは
関係なし・・・少しあり?
こちらのチョーク攻撃も必見!

ロードショー@シネマライズ.テアトル新宿.2月28日 


 

現金に手を出すな

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ジャン・ギャバンとリノ・バンチュラの会話

ジャン・ギャバン
「ジンバブエの中央銀行は2日、ジンバブエ・ドルを
1兆分の1にするデノミネーション(通貨呼称単位の変更)を発表したそうだ。」

リノ・バンチュラ
「俺も見たよ、そのニュース・・・地元政府系ヘラルド紙が報じたもので、1兆ドルが1ドルとなる。
1日時点の為替相場は、1米ドル(約90円)が約4兆ジンバブエドルだった・・・
1兆ドルが1ドルかよ・・・」

ジャン・ギャバン
「よかったよかった・・・
 もう吉野家で20兆円払わなくていい・・」

リノ・バンチュラ
「本当によかった
10兆円でも卵はつけれなかった・・・」

ジャック・ベッケル
「カット!もう1回!」

・・・・・・