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別れた恋人との楽しかった思い出を
消去する・・記憶を削除する・・
そんな、マジで~、ドンダケ~な設定で物語を
進めていくのは「マルコビッチの穴」の
脚本家 チャーリー・カウフマン。

それを見事に演出するのはミッシェル・ゴンドリー監督。

こんな変な設定で・・またまた・・へっ・・
期待度は低かった・・
しかしどんどん釘付けにされていく・・・
なぜか?

この奇妙な設定を説得力あるものに
していくのが変なカット割りとfixさせないカメラ。

ちょっと変なジム・キャリーとケイト・ウインスレット
本音と建前で悩む(笑)。
アメリカ人も本音と建前で悩むんじゃん!
それは人間だから一緒ですよね。

さて変なカット割りがなぜ、説得力があるのか?

サブリミナル効果ってご存知だと思いますが
逆サブリミナル効果とでも言いましょうか・・

サブリミナル効果・・映写されるフィルムに1コマあるいは
数コマを入れる→肉眼で認識できないが脳には残像が残るらしい
→今では法律で禁止されています。

この作品の場合・・例えば二人の会話のシーン→ヒキとヨリの順番が
普通じゃなかったり、アレ?この後はないの?という位のあるべきカットがない

なんか見ていてアレ?変?っていうのが
逆サブリミナル(苦笑)?

つまり映像に写らないコマを入れて認識させるのがサブリミナルとすれば
あるべき映像を削除して認識?いや意識させる?手法なのか?・・・が
物語の設定や登場人物に徐々に徐々にマッチしてくるからビックリしました。

恋人同志なんて
お互いを正面から見つめあわずに
(見つめあってもろくな事はないから・・)
同じ方向を向いて手をつないで歩いていこうよ・・・
(不必要な事は目に入れなくていい・・)

現代の若者のディスコミュニケーション振りを
うまく描いています。
2004年アカデミー脚本賞作品。

見た後のぼんやりとした微かな爽快感は
ウインターボトムの「ひかりのまち」のそれと似ていた・・
満身創痍でヨロヨロと一歩一歩前進する・・・現代の若者像

ミッシェル・ゴンドリー・・タダモノではない・・・



 
この記事へのコメント
edita経由できました。Isseyといいます。
ミシェルゴンドリーとチャーリーカウフマンというとんでもない才能が見事に融合した映画ですね。

映画が始まって数分でこの映画を好きになっている自分がいました、ほとんどまだ何も語られていないのにもかかわらず。
映画館で見た後DVDも買いました。
Posted by Issey at 2007年07月30日 22:39
コメントありがとうございます。
DVDを買いたくなる映画ですよね。
Posted by at 2007年07月31日 21:45
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    コメント(2)