この胸に深々と突き刺さる矢を抜け

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講談社刊

上下巻で600ページの力作だ。
といってもほとんど物語はない。
主人公のメッセージがほとんどだ。

エドガー・ミッチェル、ラッセル・シュワイカート
「宇宙からの帰還」の引用に始まって
民主党の元代表岡田克也氏の意外な言葉
ノーベル経済学者ポール・クルーグマンの著書
「格差は作られた」も興味深い。
そしてウルトラ自由主義社会アメリカのヒーローの座から
今やただの金融犯罪者のように扱われている、アラン・グリーンスパン。
日本でいうと日銀の総裁だった男が
今やインチキ錬金術師・・という扱い。
そんなグリーンスパンの言葉もおもしろい。

サブプライムローンから始まった金融恐慌というよりも
金融自爆(時限式)への糾弾が人間の本質から宇宙に飛び、そして
一気に一本の矢に集約させてそれぞれの胸に刺さる。

我々はその深々と突き刺さった矢を抜くことができるのか?



 
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この胸に深々と突き刺さる矢を抜け
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