2024年11月04日 12:30
『極悪女王』 ばかやろー!格闘技を見に来てんじゃねーんだよ!≫
カテゴリー
子どもの頃以来、
プロレスや格闘技とは縁遠いと思っていた私が、
10年以上前に両国国技館「ジ・アウトサイダー」で聞いた、
観客の叫び声。
「ばかやろー、格闘技を見に来てんじゃねーんだよー!」
その言葉は、私の心に深く刻み込まれた。
「極悪女王」を観ている間、
何度もあの叫び声が頭をよぎった。
ゆりやんか、ダンプか、香か、吉田のゆりちゃんか、
それとも全く別の何かを観ているのか。
それはもはやフィクションかドキュメンタリーかという枠組みを超え、
シナリオやドラマ、プロレスそのもの・・・四角いジャングルから飛び出した、
場外乱闘のような壮絶なバトルロイヤルだった。
ジャッキー佐藤、マキ上田、ジャガー、デビル、ブル、クレーン、
飛鳥、長与、ダンプ、ゆりやん、剛力、唐田、根矢・・・
ダイナマイト、ラブリー・・・。
個性豊かなレスラーたちが織りなすドラマは、
観客を真剣に、そして熱狂的に巻き込んでいく。
先日、メディアにあがっていた、
高山の名は・・ここでは触れない・・私には触れられない。
ダイビングヘッドもパンチもキックも要らない。
素顔と素手と血で真剣に勝負するレスラーたちの姿に奮えた。
それは、勝敗を超えた、虚実とは異次元の何か、
人間そのもののドラマだった。
20世紀を代表するプリマバレリーナと呼ばれた、
ガリーナ・ウラノワが言っていた。
最も観客を引きつけるものは何か?
抜群の身体能力でもなく、美しい容姿でもなく、
訓練を積んだテクニックでもないと・・・
その人の生きざま、だそうだ。
両国のあの夜、
観客が叫んでいたのは、
単なる勝利や敗北ではなかったのか、
今でもわからない。
それは、何かもっと根源的なもの、
魂の叫びだったのかもしれない。
迷わず行けよ、行けばわかるさ。
あばよ
プロレスや格闘技とは縁遠いと思っていた私が、
10年以上前に両国国技館「ジ・アウトサイダー」で聞いた、
観客の叫び声。
「ばかやろー、格闘技を見に来てんじゃねーんだよー!」
その言葉は、私の心に深く刻み込まれた。
「極悪女王」を観ている間、
何度もあの叫び声が頭をよぎった。
ゆりやんか、ダンプか、香か、吉田のゆりちゃんか、
それとも全く別の何かを観ているのか。
それはもはやフィクションかドキュメンタリーかという枠組みを超え、
シナリオやドラマ、プロレスそのもの・・・四角いジャングルから飛び出した、
場外乱闘のような壮絶なバトルロイヤルだった。
ジャッキー佐藤、マキ上田、ジャガー、デビル、ブル、クレーン、
飛鳥、長与、ダンプ、ゆりやん、剛力、唐田、根矢・・・
ダイナマイト、ラブリー・・・。
個性豊かなレスラーたちが織りなすドラマは、
観客を真剣に、そして熱狂的に巻き込んでいく。
先日、メディアにあがっていた、
高山の名は・・ここでは触れない・・私には触れられない。
ダイビングヘッドもパンチもキックも要らない。
素顔と素手と血で真剣に勝負するレスラーたちの姿に奮えた。
それは、勝敗を超えた、虚実とは異次元の何か、
人間そのもののドラマだった。
20世紀を代表するプリマバレリーナと呼ばれた、
ガリーナ・ウラノワが言っていた。
最も観客を引きつけるものは何か?
抜群の身体能力でもなく、美しい容姿でもなく、
訓練を積んだテクニックでもないと・・・
その人の生きざま、だそうだ。
両国のあの夜、
観客が叫んでいたのは、
単なる勝利や敗北ではなかったのか、
今でもわからない。
それは、何かもっと根源的なもの、
魂の叫びだったのかもしれない。
迷わず行けよ、行けばわかるさ。
あばよ
2024年11月02日 09:08
『オフィサー・アンド・スパイ』映画界にも影響している現在進行形の問題の原点≫
カテゴリー
ようやく公開。
ポランスキーがドレフュス事件を撮るらしい。
え?
そもそも撮れるの?
公開できるの?
タイトルは、
『私は弾劾する』らしい。
どこまでやるの?
あの有名な絵。
サーベルを折る側を、
全取っ替え(不正の大小を問わず関係者全員が責任を取る)できなかった歴史、
を現代まで描いてるのか。
折られたドレフュスを、
ドガ(D・ホフマン)風に、
描いてるのか。
なぜ、
いまだに折る側が勝ち続けるのか。
結果、オフィサー・アンド・スパイ、、、、。
オフィサーアンドスパイ、、、。
ローナン・ファローの、
命懸けの活動に敬意を表して、
というのを前提として。
ストーリーテリングの堅実さに改めて驚く。
ピカールの軍の仕切りに対する厳格さ、軍人としての矜持、
上司や部下の正義のベースはヘイト、その中の微妙な温度差。
難病もサイコも必要としない、
普通の生活に巣食っていく、
暗さ悲しさで、袋小路に追い込まれていく登場人物を描くポランスキーは健在だった。
それらを、
難しそうに見せないで、
人物にカメラを向けるか、
相手に向けるか、
それとも手元に?
小道具に?
が的確なので、
迷う事なくストーリーを追える、各キャラも腑に落ちたものが積み上がっていく。
シナリオ、演出、芝居が、
ハイレベルで揃ってないと、
不可能な見せ方。
いつものポランスキーなら、
更に、おもしろい変化球を、
投げてくるが、今回は無し。
悪辣な変顔も、
善人の大げさな芝居も不要。
ハラスメントと作品のクオリティは別、
とは言えなくなってきた昨今(当然、ハラスメントは犯罪、警察検察司法のプロに然るべき対応をしてもらわないといけないでしょう。)、
さすがにもう見納めか。
数年前の、
カンヌ映画祭でポランスキーを逮捕に来た警官隊が、
映画祭は治外法権と、
警察介入を許さなかった映画祭側の権利とか義務とか、
自由や責任の意識まで、
今後日本映画界が辿り着く事があるのだろうか、
とまでは言わないが、少なくとも表現の自由とか、
公共の福祉とか、犯罪には刑罰をとか、
現在のムーブメントに加えて、
キャストもスタッフも欧州的な国家資格的な制度、
米国的な時間積み上げ制度等、
仕組み化までの具体的な話しが始まらないか、、
なんとかならないか、、。
全取っ替えできなかったドレフュス事件の効果は大きい、、、はず。
ポランスキーがドレフュス事件を撮るらしい。
え?
そもそも撮れるの?
公開できるの?
タイトルは、
『私は弾劾する』らしい。
どこまでやるの?
あの有名な絵。
サーベルを折る側を、
全取っ替え(不正の大小を問わず関係者全員が責任を取る)できなかった歴史、
を現代まで描いてるのか。
折られたドレフュスを、
ドガ(D・ホフマン)風に、
描いてるのか。
なぜ、
いまだに折る側が勝ち続けるのか。
結果、オフィサー・アンド・スパイ、、、、。
オフィサーアンドスパイ、、、。
ローナン・ファローの、
命懸けの活動に敬意を表して、
というのを前提として。
ストーリーテリングの堅実さに改めて驚く。
ピカールの軍の仕切りに対する厳格さ、軍人としての矜持、
上司や部下の正義のベースはヘイト、その中の微妙な温度差。
難病もサイコも必要としない、
普通の生活に巣食っていく、
暗さ悲しさで、袋小路に追い込まれていく登場人物を描くポランスキーは健在だった。
それらを、
難しそうに見せないで、
人物にカメラを向けるか、
相手に向けるか、
それとも手元に?
小道具に?
が的確なので、
迷う事なくストーリーを追える、各キャラも腑に落ちたものが積み上がっていく。
シナリオ、演出、芝居が、
ハイレベルで揃ってないと、
不可能な見せ方。
いつものポランスキーなら、
更に、おもしろい変化球を、
投げてくるが、今回は無し。
悪辣な変顔も、
善人の大げさな芝居も不要。
ハラスメントと作品のクオリティは別、
とは言えなくなってきた昨今(当然、ハラスメントは犯罪、警察検察司法のプロに然るべき対応をしてもらわないといけないでしょう。)、
さすがにもう見納めか。
数年前の、
カンヌ映画祭でポランスキーを逮捕に来た警官隊が、
映画祭は治外法権と、
警察介入を許さなかった映画祭側の権利とか義務とか、
自由や責任の意識まで、
今後日本映画界が辿り着く事があるのだろうか、
とまでは言わないが、少なくとも表現の自由とか、
公共の福祉とか、犯罪には刑罰をとか、
現在のムーブメントに加えて、
キャストもスタッフも欧州的な国家資格的な制度、
米国的な時間積み上げ制度等、
仕組み化までの具体的な話しが始まらないか、、
なんとかならないか、、。
全取っ替えできなかったドレフュス事件の効果は大きい、、、はず。
2024年10月05日 13:04
『KCIA 南山の部長たち』 ソウルの春の前章≫
カテゴリー
1979年、韓国を震撼させた朴正煕大統領暗殺事件。
この衝撃的な出来事を、映画『KCIA 南山の部長たち』は、
派手なアクションや過剰な演出を排し、静かに描き出す。
それは、まるで事件の陰に潜む、
複雑な政治状況と人々の心の動きを丁寧に抉り出すかのような、
重厚なアプローチだ。
当時の日本でも一面を飾ったこの事件は、
韓国社会の暗部を鮮やかに浮き彫りにした。
権力闘争、腐敗、そして国民の抑圧。
これらの要素が、映画の中で息づき、観る者の心を揺さぶる。
地道に、ストイックに描かれる物語は、
まるで歴史の重みに耐えようとするかのような静謐さを湛えている。
主人公イ・ビョンホンは、権力の中枢に身を置きながらも、
その裏側で苦悩し、葛藤する。
彼の心の動きは、細やかな表情の変化や、
わずかな言葉の端々に現れ、観る者に深い共感を呼ぶ。
余計なアクションに頼らず、
最低限の火力使用で描かれる映像は、
かえって事件の衝撃を際立たせる。
派手な銃撃戦やカーチェイスといったアクションは一切なく、
緊迫感は、登場人物たちの心理描写と、
静謐な音楽によって作り出されている。
この衝撃的な出来事を、映画『KCIA 南山の部長たち』は、
派手なアクションや過剰な演出を排し、静かに描き出す。
それは、まるで事件の陰に潜む、
複雑な政治状況と人々の心の動きを丁寧に抉り出すかのような、
重厚なアプローチだ。
当時の日本でも一面を飾ったこの事件は、
韓国社会の暗部を鮮やかに浮き彫りにした。
権力闘争、腐敗、そして国民の抑圧。
これらの要素が、映画の中で息づき、観る者の心を揺さぶる。
地道に、ストイックに描かれる物語は、
まるで歴史の重みに耐えようとするかのような静謐さを湛えている。
主人公イ・ビョンホンは、権力の中枢に身を置きながらも、
その裏側で苦悩し、葛藤する。
彼の心の動きは、細やかな表情の変化や、
わずかな言葉の端々に現れ、観る者に深い共感を呼ぶ。
余計なアクションに頼らず、
最低限の火力使用で描かれる映像は、
かえって事件の衝撃を際立たせる。
派手な銃撃戦やカーチェイスといったアクションは一切なく、
緊迫感は、登場人物たちの心理描写と、
静謐な音楽によって作り出されている。
2024年09月21日 15:14
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』主演ベネディクト・カンバーバッジ≫
カテゴリー
広大な荒野を舞台に、繊細な人間模様を描いた作品です。
しかし、その繊細さは、シナリオや演出において、
もう一歩踏み込んだ表現が欲しかったという印象も残ります。
本作は、観客に物語を「嗅ぎつける」ことを要求します。
登場人物たちの心の奥底にあるものを、
セリフや行動から読み取らせるという手法は、賛否両論を呼ぶでしょう。
冒頭の牛の移動シーンは、「赤い河」の牛の大移動シーンを彷彿とさせます。
現代において、このような大規模な撮影はCGに頼らざるを得ないのかもしれません。
実写ならではの重厚感も失われているように感じられます。
ベネディクト・カンバーバッチの演技は素晴らしいですが、
作品全体が彼の演技に頼りすぎている感は否めません。
観客の想像力を掻き立てる演出は魅力的ですが、
一方で、観客の理解力に任せすぎている部分もあるように思います。
「推して知るべし」ではなく、「嗅いで知るべし」という表現が印象的です。
しかし、何を嗅ぎつけるべきなのか、
観客に明確なヒントが与えられているとは言えません。
馬の匂い、馬具の匂い、人間の匂い…これらの比喩的な表現は、
作品の世界観を豊かにしますが、同時に、観客を迷わせる可能性も孕んでいます。
この映画は、嗅覚を研ぎ澄ませ、
登場人物たちの心の奥底にあるものを「嗅ぎつけよう」とする観客にとって、忘れられない作品となるでしょう。
しかし、その繊細さは、シナリオや演出において、
もう一歩踏み込んだ表現が欲しかったという印象も残ります。
本作は、観客に物語を「嗅ぎつける」ことを要求します。
登場人物たちの心の奥底にあるものを、
セリフや行動から読み取らせるという手法は、賛否両論を呼ぶでしょう。
冒頭の牛の移動シーンは、「赤い河」の牛の大移動シーンを彷彿とさせます。
現代において、このような大規模な撮影はCGに頼らざるを得ないのかもしれません。
実写ならではの重厚感も失われているように感じられます。
ベネディクト・カンバーバッチの演技は素晴らしいですが、
作品全体が彼の演技に頼りすぎている感は否めません。
観客の想像力を掻き立てる演出は魅力的ですが、
一方で、観客の理解力に任せすぎている部分もあるように思います。
「推して知るべし」ではなく、「嗅いで知るべし」という表現が印象的です。
しかし、何を嗅ぎつけるべきなのか、
観客に明確なヒントが与えられているとは言えません。
馬の匂い、馬具の匂い、人間の匂い…これらの比喩的な表現は、
作品の世界観を豊かにしますが、同時に、観客を迷わせる可能性も孕んでいます。
この映画は、嗅覚を研ぎ澄ませ、
登場人物たちの心の奥底にあるものを「嗅ぎつけよう」とする観客にとって、忘れられない作品となるでしょう。
2024年09月21日 12:56
『ZAPPA』プラハの春の後、なぜ、フランク・ザッパは招待されたのか・・≫
カテゴリー
プラハの春を経て、
90年代前半に、ソ連から解放されたチェコスロバキア。
米国から招待されたのは、
国家元首でもなく、
政治家でもない、
フランク・ザッパだった。
ウクライナに平和が戻った時に、招待されるに相応しいミュージシャンはいないだろう。
ザッパはもういないから。
なぜザッパだったのか?
を、
音楽という切り口で、
あるいは、
自由という切り口で、
描いた2時間強。
素晴らしい!
最近、音楽映画が、
ノンフィクションのナマ感を越えて、フィクションの作劇よりも劇的に素晴らしい作品が多い。
ヴァイ先輩が静かにインタビューに答えていた姿がよかった。
ボジオ先生は一瞬だった。
大阪上本町の居酒屋ザッパは、
まだあるのだろうか。
90年代前半に、ソ連から解放されたチェコスロバキア。
米国から招待されたのは、
国家元首でもなく、
政治家でもない、
フランク・ザッパだった。
ウクライナに平和が戻った時に、招待されるに相応しいミュージシャンはいないだろう。
ザッパはもういないから。
なぜザッパだったのか?
を、
音楽という切り口で、
あるいは、
自由という切り口で、
描いた2時間強。
素晴らしい!
最近、音楽映画が、
ノンフィクションのナマ感を越えて、フィクションの作劇よりも劇的に素晴らしい作品が多い。
ヴァイ先輩が静かにインタビューに答えていた姿がよかった。
ボジオ先生は一瞬だった。
大阪上本町の居酒屋ザッパは、
まだあるのだろうか。
2024年09月21日 08:57
『カモン カモン』ホアキン・フェニックス主演、上手に生きる、よりも、まともに生きる。≫
カテゴリー
地球の未来に希望はありますか?
子どもたちへのインタビューの記録をし続けるジョニー。
彼曰く、
飾り気のない、
力のない言葉も、
記録して未来に繋げる事で、
スーパーパワーになるらしい。
まともでいる事を優先する、
器用に振る舞わない、
その場凌ぎの言葉を使わない、
今回も、
めんどくさい人たちを、
ストーリーの中心に据えるマイク・ミルズ。
上手に生きるより、
まともに生きる。
もちろん感動とか、
涙、涙、なんて狙わない。
今回は9歳の少年。
想定している心配事はたいてい起こらない。
想定外の事が起こる。
いっぱい起こる、、
Cmon Cmon!
『20センチュリー・ウーマン』もおすすめ!
子どもたちへのインタビューの記録をし続けるジョニー。
彼曰く、
飾り気のない、
力のない言葉も、
記録して未来に繋げる事で、
スーパーパワーになるらしい。
まともでいる事を優先する、
器用に振る舞わない、
その場凌ぎの言葉を使わない、
今回も、
めんどくさい人たちを、
ストーリーの中心に据えるマイク・ミルズ。
上手に生きるより、
まともに生きる。
もちろん感動とか、
涙、涙、なんて狙わない。
今回は9歳の少年。
想定している心配事はたいてい起こらない。
想定外の事が起こる。
いっぱい起こる、、
Cmon Cmon!
『20センチュリー・ウーマン』もおすすめ!
2024年09月19日 09:30
『目指せメタルロード』ツェッペリン・・AC/DC・・・≫
カテゴリー
「まさかのカーチェイス!?」に隠された、音楽への深い愛情と意外性
ハードロック、メタルのレジェンドたちが網羅されているという本作。
そのラインナップは、まさに音楽好きにはたまらないものだろう。
しかし、この豪華な顔ぶれの中にあって、
ツェッペリンやAC/DCに触れられていないという点に、
ある種の「リスペクト」を感じた。
それは、単なるオマージュではなく、
それぞれのバンドが持つ独自の音楽性を深く理解し、
それらに敬意を表しているからこそ、
あえて直接的な言及を避けたのではないだろうか。
チェロとドラムを組み合わせたシーンでの鳥肌感は、
本作が単なる音楽映画にとどまらず、
音楽の新たな可能性を提示していることを示唆している。
クラシック楽器であるチェロと、
ロックの心臓部であるドラムの融合は、
一見すると異質な組み合わせだが、
その音の響き合いは、
まさに「拷問マシーン」のような強烈なインパクトを与え、
聴く者の心を揺さぶる。
そして、ライトハンドテクニック。
このテクニックは、メタルギターの表現の幅を大きく広げたものの一つであり、
本作でもその激しさが余すところなく描かれている。
ハルフォード兄貴ことロブ・ハルフォードの存在感もさることながら、
トム・モレロがプロデューサーを務めているという事実は、
本作の音楽的なクオリティの高さを保証するものである。
しかし、この映画のもうひとつの魅力は、
何と言っても「まさかのカーチェイス」だろう。
ハードロック、メタル映画において、
カーチェイスという要素は、
一見すると意外に思えるかもしれない。
しかし、考えてみれば、ロックミュージックは、
そのダイナミックなサウンドとエネルギーによって、
常に前進し続けるものである。
そして、カーチェイスは、
まさにその「前進」を視覚的に表現したと言えるだろう。
本作は、単なる音楽映画にとどまらず、
音楽と映像、そして物語が融合した、
新たなエンターテイメントの形を提示している。
音楽ファンはもちろん、映画ファンにとっても、見逃せない作品である。
ハードロック、メタルのレジェンドたちが網羅されているという本作。
そのラインナップは、まさに音楽好きにはたまらないものだろう。
しかし、この豪華な顔ぶれの中にあって、
ツェッペリンやAC/DCに触れられていないという点に、
ある種の「リスペクト」を感じた。
それは、単なるオマージュではなく、
それぞれのバンドが持つ独自の音楽性を深く理解し、
それらに敬意を表しているからこそ、
あえて直接的な言及を避けたのではないだろうか。
チェロとドラムを組み合わせたシーンでの鳥肌感は、
本作が単なる音楽映画にとどまらず、
音楽の新たな可能性を提示していることを示唆している。
クラシック楽器であるチェロと、
ロックの心臓部であるドラムの融合は、
一見すると異質な組み合わせだが、
その音の響き合いは、
まさに「拷問マシーン」のような強烈なインパクトを与え、
聴く者の心を揺さぶる。
そして、ライトハンドテクニック。
このテクニックは、メタルギターの表現の幅を大きく広げたものの一つであり、
本作でもその激しさが余すところなく描かれている。
ハルフォード兄貴ことロブ・ハルフォードの存在感もさることながら、
トム・モレロがプロデューサーを務めているという事実は、
本作の音楽的なクオリティの高さを保証するものである。
しかし、この映画のもうひとつの魅力は、
何と言っても「まさかのカーチェイス」だろう。
ハードロック、メタル映画において、
カーチェイスという要素は、
一見すると意外に思えるかもしれない。
しかし、考えてみれば、ロックミュージックは、
そのダイナミックなサウンドとエネルギーによって、
常に前進し続けるものである。
そして、カーチェイスは、
まさにその「前進」を視覚的に表現したと言えるだろう。
本作は、単なる音楽映画にとどまらず、
音楽と映像、そして物語が融合した、
新たなエンターテイメントの形を提示している。
音楽ファンはもちろん、映画ファンにとっても、見逃せない作品である。
2024年09月17日 09:34
『SHOGUN 将軍』実は日本国内もロケハンしてました。≫
カテゴリー
日本の太平洋側の津々浦々を、
ディズニーFXのプロデューサーチームとロケハンしました。
日本各地の城や合戦シーンの撮影可能な広大な場所もロケハンしました。
様々な湾、浜での網代の街のセット構築のシミュレーション、
日本での史実であるリーフデ号の遭難、
愛の不時着のようなお話しのリアリティに関して、
ロケーション撮影時の注意事項、
三浦按針の三浦半島も周りました。
1980年版で実際に網代の街のオープンセットを建てて、
撮影した場所にも行きました。
長期間一緒にいたので、
米国、英国のスタッフとどんな話しをしていたか等
youtubeで話しています。
ダークナイト、インセプションのプロデューサーに、
クリストファー・ノーランの笑えない話しも聞きました。
結果、カナダ他各地で撮影が決まりました。
その後は私は本作には参加していません。
キャストもスタッフも素晴らしいクルーです。
ぜひお楽しみください。
そして、
近日、発表予定の・・・お楽しみに!
ディズニーFXのプロデューサーチームとロケハンしました。
日本各地の城や合戦シーンの撮影可能な広大な場所もロケハンしました。
様々な湾、浜での網代の街のセット構築のシミュレーション、
日本での史実であるリーフデ号の遭難、
愛の不時着のようなお話しのリアリティに関して、
ロケーション撮影時の注意事項、
三浦按針の三浦半島も周りました。
1980年版で実際に網代の街のオープンセットを建てて、
撮影した場所にも行きました。
長期間一緒にいたので、
米国、英国のスタッフとどんな話しをしていたか等
youtubeで話しています。
ダークナイト、インセプションのプロデューサーに、
クリストファー・ノーランの笑えない話しも聞きました。
結果、カナダ他各地で撮影が決まりました。
その後は私は本作には参加していません。
キャストもスタッフも素晴らしいクルーです。
ぜひお楽しみください。
そして、
近日、発表予定の・・・お楽しみに!
2024年09月08日 12:58
佐藤二朗がすごい『さがす』≫
カテゴリー
さがすの主語は?
誰?あなた?
目的語は?
【親切な原田さんに憐れみを】
結論から言うと傑作です。
各シークェンスのシナリオ上(と推察される)でのおもしろい事、各シーン、各カットに埋め込まれた豊富なアイデア。
実際に起きた数件の凄惨な事件の背後に通底する陰鬱だけど、目を逸らせないテーマを散りばめている。
と、
【さがす】スリリングなエンターテインとの両立はお見事です。
20年ほど前に、
『復讐者に憐れみを』を観た後に、ブログに書いた事を思いだしました。
パク・チャヌクの暗黒面のフォースしか、今後観れなくなるのでは?という心配(今となっては杞憂どころか、想定外の凄い事になってますが、、)
でした。
つまり、これだけ類稀な技術を
、エンタメ作品に使用すると、興行的にも話題的にも、凄い事になるでしょう。
そうなって欲しい反面、
こういうゴリゴリの業の作品も見続けたい、可能なのか?
そんな事を書いたことを思い出しました。
最後にこの街の出身者として感じる事は、
モラルハザード的に描かれたり、バイオハザード的にネタにされたりするのは、しかたがない事(小学生の頃は今よりめちゃくちゃカオスなリアルゴッサムシティでした。)ですが、めちゃラブリーな街でもあるという部分にもスポットを当てて欲しいとも思います。
誰?あなた?
目的語は?
【親切な原田さんに憐れみを】
結論から言うと傑作です。
各シークェンスのシナリオ上(と推察される)でのおもしろい事、各シーン、各カットに埋め込まれた豊富なアイデア。
実際に起きた数件の凄惨な事件の背後に通底する陰鬱だけど、目を逸らせないテーマを散りばめている。
と、
【さがす】スリリングなエンターテインとの両立はお見事です。
20年ほど前に、
『復讐者に憐れみを』を観た後に、ブログに書いた事を思いだしました。
パク・チャヌクの暗黒面のフォースしか、今後観れなくなるのでは?という心配(今となっては杞憂どころか、想定外の凄い事になってますが、、)
でした。
つまり、これだけ類稀な技術を
、エンタメ作品に使用すると、興行的にも話題的にも、凄い事になるでしょう。
そうなって欲しい反面、
こういうゴリゴリの業の作品も見続けたい、可能なのか?
そんな事を書いたことを思い出しました。
最後にこの街の出身者として感じる事は、
モラルハザード的に描かれたり、バイオハザード的にネタにされたりするのは、しかたがない事(小学生の頃は今よりめちゃくちゃカオスなリアルゴッサムシティでした。)ですが、めちゃラブリーな街でもあるという部分にもスポットを当てて欲しいとも思います。
2024年09月08日 10:27
クロエ・グレース・モレッツ『シャドウ・イン・クラウド』≫
カテゴリー
『シャドウ・イン・クラウド』というよりも!
シン・ヒットガール。
とにかくくだらない男達を黙らせる映画!
クロエ・イン・ザ・クラウド、という感じ。
観る側、
と、
魅せる側の、
信頼関係によって、
成り立つかどうか決まる作品。
魅せる側は、
高い技術力が必要。
カット割り、芝居、
飽きさせないシナリオ。
観る側も、
子どもだましとか、
八百長とか、
言わないで、
Showを楽しむ、
映画に乗っかる事ができる眼力の高さを問われる。
理屈はいらない!
スタンディングオベーション!
ちなみに、
母乳は赤ちゃんの口に入る寸前までは真っ赤な血液だそうだ。
粉ミルクはそれ以上に栄養満点だそうだ。
我が子に血を乳を飲ませる姿の背中で男達を黙らせる、、、かっこえー。
♪まぼろしなんかじゃない、
人生は夢じゃない、、、
真っ赤な血ーがー、
身体中を流れてるんだぜー♪
シン・ヒットガール。
とにかくくだらない男達を黙らせる映画!
クロエ・イン・ザ・クラウド、という感じ。
観る側、
と、
魅せる側の、
信頼関係によって、
成り立つかどうか決まる作品。
魅せる側は、
高い技術力が必要。
カット割り、芝居、
飽きさせないシナリオ。
観る側も、
子どもだましとか、
八百長とか、
言わないで、
Showを楽しむ、
映画に乗っかる事ができる眼力の高さを問われる。
理屈はいらない!
スタンディングオベーション!
ちなみに、
母乳は赤ちゃんの口に入る寸前までは真っ赤な血液だそうだ。
粉ミルクはそれ以上に栄養満点だそうだ。
我が子に血を乳を飲ませる姿の背中で男達を黙らせる、、、かっこえー。
♪まぼろしなんかじゃない、
人生は夢じゃない、、、
真っ赤な血ーがー、
身体中を流れてるんだぜー♪
2024年09月03日 10:54
『最強殺し屋伝説国岡 完全版』おもしろ過ぎる!≫
カテゴリー
食のトレジャーハンティングですよー、いただきます!
映画のトレジャーハンティングですよー、ごちそうさま!
打ち上げは王将いや居酒屋か。
アイデアの質と量とそれを実現化するキャストとスタッフワークに驚嘆!!
映画のトレジャーハンティングですよー、ごちそうさま!
打ち上げは王将いや居酒屋か。
アイデアの質と量とそれを実現化するキャストとスタッフワークに驚嘆!!
2024年08月10日 16:33
『シン・ウルトラマン』圧倒的な100分≫
カテゴリー
テンポ重視が、
ダイジェスト版っぽくみえるのは、50年以上前からの賛否命題のひとつ。
スコセッシの『グッドフェローズ』が自分の中で評価が低いのはダイジェストみたいだから。
しかし、
世間の評価は高いし、
スコセッシの演出の問題でもない、
そういうトーン、ルックで売る!
という製作チームの方針に過ぎない。
冗長になるのを避けて、
できるだけ物語の芯を食った短いカットを繋げて、シークェンスを構成している。
「そんなに人間が好きになったのか、だったらその理由をメインプロットに敷かなくていいのか、ウルトラマン」
「それをやるのは、最近ならバットマンに任せよう、ゾーフィ」
「逃げちゃダメだ、ウルトラマン」
光の国でそんな会話は無かっただろうが、
無機質な芝居で、
SFの世界観を背負わせるのは常套手段だが、観客に飽きさせないのは至難の技。
ミニチュアor CGではなく、
観客を喜ばせる為には、あらゆる手法を駆使するチームワークが素晴らしい。
その中でも、他国では真似のできない CGとミニチュアワークは世界最高峰!っていうかやれる国はある?
あの絵、あの音、あの音楽、あのポーズだけでも大満足の人も多いのでは?
地球外生命体と、地球人、日本人のやりとりの一映画としても楽しめる。
初代、セブン、帰ってきた、エースその後とこんな概念をストーリーに入れ込んでいた事に世界が追い付いたのか、一周回ったのか、DCEU、MCUなどのハリウッドエンタメよりも哲学的に一歩踏み込んでいるのは、世界中のエヴァ好きの人達の動向にも現れている。
ミニチュア、特撮とは、
昭和の古き良き、ピアノ線がバレてるような失笑もののイメージを持ってるひとが少なくないらしい。
なんでも CGにしてしまうと、
このミニチュア特撮ワークと CGで観客を圧倒する技術が絶滅してしまう。
圧倒的な約100分!
ダイジェスト版っぽくみえるのは、50年以上前からの賛否命題のひとつ。
スコセッシの『グッドフェローズ』が自分の中で評価が低いのはダイジェストみたいだから。
しかし、
世間の評価は高いし、
スコセッシの演出の問題でもない、
そういうトーン、ルックで売る!
という製作チームの方針に過ぎない。
冗長になるのを避けて、
できるだけ物語の芯を食った短いカットを繋げて、シークェンスを構成している。
「そんなに人間が好きになったのか、だったらその理由をメインプロットに敷かなくていいのか、ウルトラマン」
「それをやるのは、最近ならバットマンに任せよう、ゾーフィ」
「逃げちゃダメだ、ウルトラマン」
光の国でそんな会話は無かっただろうが、
無機質な芝居で、
SFの世界観を背負わせるのは常套手段だが、観客に飽きさせないのは至難の技。
ミニチュアor CGではなく、
観客を喜ばせる為には、あらゆる手法を駆使するチームワークが素晴らしい。
その中でも、他国では真似のできない CGとミニチュアワークは世界最高峰!っていうかやれる国はある?
あの絵、あの音、あの音楽、あのポーズだけでも大満足の人も多いのでは?
地球外生命体と、地球人、日本人のやりとりの一映画としても楽しめる。
初代、セブン、帰ってきた、エースその後とこんな概念をストーリーに入れ込んでいた事に世界が追い付いたのか、一周回ったのか、DCEU、MCUなどのハリウッドエンタメよりも哲学的に一歩踏み込んでいるのは、世界中のエヴァ好きの人達の動向にも現れている。
ミニチュア、特撮とは、
昭和の古き良き、ピアノ線がバレてるような失笑もののイメージを持ってるひとが少なくないらしい。
なんでも CGにしてしまうと、
このミニチュア特撮ワークと CGで観客を圧倒する技術が絶滅してしまう。
圧倒的な約100分!
2024年08月10日 13:12
THE BATMAN -ザ・バットマン‐≫
カテゴリー
シンプル過ぎる語り口に驚く。
シンプル過ぎて、MX4Dの座席は最後まで動かないんじゃないの?
と、心配になった。
MX4Dで観てるわけでもないのに、、、。
映画が始まってから入ってくるひと、トイレに行く為に出るひと、携帯のライトピカ〜でウロウロするので、バットシグナルみたいになってるこれもMX4Dか?
MX4Dで観てるわけでもないのに、、、。
さて、
物語も絵作りもゆっくりじっくり魅せていく技術は素晴らしいし、
音の使い方、様々なパターンのAve Mariaとカート・コバーンの天国と地獄?
ゴッサムと涅槃?
ダークなナイト感が、
また、
始まってしもたー、
え?
でも?
リドラーのなぞなぞがメインプロット?
え?
それでいいの?
ヒーロー映画の、
敵や悪の設定が、
モンスター→独裁者→宇宙人→
セレブ悪党→腐敗政治家→
格差・・・。
もうそろそろ、格差への
【復讐】(最初から継続されている復讐)というのも次の手が必要かなと思ってたら、
現実社会は独裁者が、
敵になってきた。
リアリティを考えると、
また独裁者に逆戻り?
または、
ジョーカー印化粧品時代の、
ソリッド感皆無の、
牧歌的バットマンに逆戻り?
バイクのシーンも美しかったが、最後の◯◯、必要?
リアル・バットマン
ガチ・バットマン
シン・バットマン
バットマン・夕陽のカスカベボーイズ、、、、。
DIY・バットマンからは、
脱却していた。
DCEUはヴァンパイアも巻き込んでいくのか?
という心配はなさそうだったのでひと安心。
シンプル過ぎて、MX4Dの座席は最後まで動かないんじゃないの?
と、心配になった。
MX4Dで観てるわけでもないのに、、、。
映画が始まってから入ってくるひと、トイレに行く為に出るひと、携帯のライトピカ〜でウロウロするので、バットシグナルみたいになってるこれもMX4Dか?
MX4Dで観てるわけでもないのに、、、。
さて、
物語も絵作りもゆっくりじっくり魅せていく技術は素晴らしいし、
音の使い方、様々なパターンのAve Mariaとカート・コバーンの天国と地獄?
ゴッサムと涅槃?
ダークなナイト感が、
また、
始まってしもたー、
え?
でも?
リドラーのなぞなぞがメインプロット?
え?
それでいいの?
ヒーロー映画の、
敵や悪の設定が、
モンスター→独裁者→宇宙人→
セレブ悪党→腐敗政治家→
格差・・・。
もうそろそろ、格差への
【復讐】(最初から継続されている復讐)というのも次の手が必要かなと思ってたら、
現実社会は独裁者が、
敵になってきた。
リアリティを考えると、
また独裁者に逆戻り?
または、
ジョーカー印化粧品時代の、
ソリッド感皆無の、
牧歌的バットマンに逆戻り?
バイクのシーンも美しかったが、最後の◯◯、必要?
リアル・バットマン
ガチ・バットマン
シン・バットマン
バットマン・夕陽のカスカベボーイズ、、、、。
DIY・バットマンからは、
脱却していた。
DCEUはヴァンパイアも巻き込んでいくのか?
という心配はなさそうだったのでひと安心。
2024年08月10日 10:29
『ドリームプラン』テニスのウイリアムス姉妹の実話≫
カテゴリー
オスカー像を握った瞬間に、
リチャード・ウィリアムスを、
演じるという魔法から解放されたであろうウィル・スミスと、
テニス界のコペルニクス的転回について。
90年代も終盤、
男子テニスのプレイスタイルは、
サンプラスやアガシのようなパワーテニス、
女子はバックハンドはスライス、サーブ&ボレーのスタイルが王道となり、やや退屈になりかけていた矢先、
スーパーパワーヒッターの爽快なプレイヤーが出現しました。
それも姉妹で。
更に書きたい所ですが、
伊達公子、グラフ、ジョコビッチ、フェデラー、
ナダルのベンチ前ドリンク2本並べるルーティーン、
ニック・ボロテリーアカデミーまで、
テニスの概念を破壊して、
市販のラケットの構造にまで影響を与えた人たちのたった20年弱の間のコペルニクス的テニス界の転回まで書きたくなるのでこの辺で。
あ、マッケンローも、らしいキャラで一瞬出てました。
ビーナスを試合に出さない理由を話すシーンは泣けました。
このシーンだけで、
半径1メートルの周囲を描きつつ、
父娘、家族、テニス界、世界、地球まで全部乗せにして胸を掴むシナリオ、 演出の技術を魅せてしまう、、、
素晴らしいです。
テニスの技術も、もちろん、
父親の、
娘の成長プランに関しては譲らない気負い、
短気さ、
勝っても相手への思いやりを忘れるなという紳士であろうとするスタンス、
両方とも同時に混在させる芝居の押し引きの技術(シナリオ、演出、芝居、いずれかが欠けると目も当てられません。)も素晴らしいです。
リチャード・ウィリアムスを、
演じるという魔法から解放されたであろうウィル・スミスと、
テニス界のコペルニクス的転回について。
90年代も終盤、
男子テニスのプレイスタイルは、
サンプラスやアガシのようなパワーテニス、
女子はバックハンドはスライス、サーブ&ボレーのスタイルが王道となり、やや退屈になりかけていた矢先、
スーパーパワーヒッターの爽快なプレイヤーが出現しました。
それも姉妹で。
更に書きたい所ですが、
伊達公子、グラフ、ジョコビッチ、フェデラー、
ナダルのベンチ前ドリンク2本並べるルーティーン、
ニック・ボロテリーアカデミーまで、
テニスの概念を破壊して、
市販のラケットの構造にまで影響を与えた人たちのたった20年弱の間のコペルニクス的テニス界の転回まで書きたくなるのでこの辺で。
あ、マッケンローも、らしいキャラで一瞬出てました。
ビーナスを試合に出さない理由を話すシーンは泣けました。
このシーンだけで、
半径1メートルの周囲を描きつつ、
父娘、家族、テニス界、世界、地球まで全部乗せにして胸を掴むシナリオ、 演出の技術を魅せてしまう、、、
素晴らしいです。
テニスの技術も、もちろん、
父親の、
娘の成長プランに関しては譲らない気負い、
短気さ、
勝っても相手への思いやりを忘れるなという紳士であろうとするスタンス、
両方とも同時に混在させる芝居の押し引きの技術(シナリオ、演出、芝居、いずれかが欠けると目も当てられません。)も素晴らしいです。
2024年08月02日 16:51
『私ときどきレッサーパンダ』トイ・ストーリーの系統とは少し違う・・≫
カテゴリー
え?
モンスターや熱帯魚、
ロボットやおもちゃとの、
交流、友情、からの、卒業の物語、、、あ、、いつものパターンじゃない。
レッサーパンダで、定番パターンだと予想していた違った。
セーラームーン?
まどマギ、、え?
ウッディとバズから始まって、
描写の技術の高さはもちろん、
心臓をギュッと鷲掴みする、
気持ちに寄り添う技術(あえて技術という事にするが、かなりの分量のアイデアを出し合って、絞り込んでいく途方もない作業に、定型の方法やセンス、進め方なんてあり得ない。)も、相変わらず。
ラストはああなって、卒業して、ハッピーエンドでしょ、
って、いつも毎回予想を越えてくるピクサー作品。
ハルク、狼男のような定番を、
日常に落とし込んできたよ。
ピクサーが、
東洋のセカイ系世界観を開拓し始めた。
モンスターや熱帯魚、
ロボットやおもちゃとの、
交流、友情、からの、卒業の物語、、、あ、、いつものパターンじゃない。
レッサーパンダで、定番パターンだと予想していた違った。
セーラームーン?
まどマギ、、え?
ウッディとバズから始まって、
描写の技術の高さはもちろん、
心臓をギュッと鷲掴みする、
気持ちに寄り添う技術(あえて技術という事にするが、かなりの分量のアイデアを出し合って、絞り込んでいく途方もない作業に、定型の方法やセンス、進め方なんてあり得ない。)も、相変わらず。
ラストはああなって、卒業して、ハッピーエンドでしょ、
って、いつも毎回予想を越えてくるピクサー作品。
ハルク、狼男のような定番を、
日常に落とし込んできたよ。
ピクサーが、
東洋のセカイ系世界観を開拓し始めた。
2024年08月02日 15:14
『TITANE/チタン』リアル鶴見篤四郎やー≫
カテゴリー
交通事故に遭い、
脳にチタンが埋め込まれ、
チタンと脳と外部の金属が、
反応していく、、、。
素晴らしい設定、
ヨダレだらー、
鉄板のおもしろさ、、、
期待値キンキン、、
あら?
なに?
シナリオを感覚で書き飛ばし、
ロジカルに詰めた気配は、、、多少あるが、、あら、、。
小説だったら何がなんだか、
理解不能の禁じ手か。(禁じ手というか使えないだろう。)
しかし、映画は違う。
必ずしも一人称で描く必要は無い。
何より、絵と音の説得力でねじ伏せる事が可能。(座席、水飛沫その他の場合もある。)
客観的に、
ねじ伏せるだけでなく、
主人公にカメラを向けて、
ロジカルに語らない、
あるいは、
語れないのは、
この監督の限界点か、
今後は突破してしまうのか。
女+男→懐胎。
X+Y→virgin birth。
有機物と無機物なんて、
他の惑星から見たら、
誤差レベルの同位体と変わらない、所詮は地球の産物。
XとYの無限感、
あるいは、
ガチガチの制約を突破するアンチ感のあいまいさゆえに、
変体、脱皮、孵化、進化も、
あいまいになってるのが、
めちゃくちゃもったいない!
具体的に言うと、
たった1シーンでいい、
わずか1カットでもいい、
メタルと炎と音の切り取りに、
心の動きもシンクロしていれば、
荘厳なラストへと、、、。
その辺りを、
説明するのではなく、
雰囲気だけを撮るのではなく、
素っ気なく、凝縮したアウトプットができれば、
もう、
この世界観は、
クローネンバーグのような、
とか、
大友克洋のような、
とか、
カフカのような、
とか、
諸星大二郎のような、
ではなく、
デュクルノーのような、
と2022年以降の類似SF作は、
言われるだろう。
無理が通れば、
道理は引っ込む。
この無理を良しとするか、
道理を大事にするかは、
あなたしだい。
無謀でも、
大気圏突破を試みる作品は、
神様に言われたら従うしかない、、、となる不思議。
勝ちに不思議あり、
負けに不思議なし。
『RAW』の再生産をし続けるのか
J・G・バラードの世界未満というか、
リアル鶴見篤四郎やないかーい。
脳にチタンが埋め込まれ、
チタンと脳と外部の金属が、
反応していく、、、。
素晴らしい設定、
ヨダレだらー、
鉄板のおもしろさ、、、
期待値キンキン、、
あら?
なに?
シナリオを感覚で書き飛ばし、
ロジカルに詰めた気配は、、、多少あるが、、あら、、。
小説だったら何がなんだか、
理解不能の禁じ手か。(禁じ手というか使えないだろう。)
しかし、映画は違う。
必ずしも一人称で描く必要は無い。
何より、絵と音の説得力でねじ伏せる事が可能。(座席、水飛沫その他の場合もある。)
客観的に、
ねじ伏せるだけでなく、
主人公にカメラを向けて、
ロジカルに語らない、
あるいは、
語れないのは、
この監督の限界点か、
今後は突破してしまうのか。
女+男→懐胎。
X+Y→virgin birth。
有機物と無機物なんて、
他の惑星から見たら、
誤差レベルの同位体と変わらない、所詮は地球の産物。
XとYの無限感、
あるいは、
ガチガチの制約を突破するアンチ感のあいまいさゆえに、
変体、脱皮、孵化、進化も、
あいまいになってるのが、
めちゃくちゃもったいない!
具体的に言うと、
たった1シーンでいい、
わずか1カットでもいい、
メタルと炎と音の切り取りに、
心の動きもシンクロしていれば、
荘厳なラストへと、、、。
その辺りを、
説明するのではなく、
雰囲気だけを撮るのではなく、
素っ気なく、凝縮したアウトプットができれば、
もう、
この世界観は、
クローネンバーグのような、
とか、
大友克洋のような、
とか、
カフカのような、
とか、
諸星大二郎のような、
ではなく、
デュクルノーのような、
と2022年以降の類似SF作は、
言われるだろう。
無理が通れば、
道理は引っ込む。
この無理を良しとするか、
道理を大事にするかは、
あなたしだい。
無謀でも、
大気圏突破を試みる作品は、
神様に言われたら従うしかない、、、となる不思議。
勝ちに不思議あり、
負けに不思議なし。
『RAW』の再生産をし続けるのか
J・G・バラードの世界未満というか、
リアル鶴見篤四郎やないかーい。
2024年08月02日 12:15
『ある用務員』1ショット、1ショット緻密に計算されている≫
カテゴリー
1ショット、1ショット、
緻密に計算して撮影されている。
1カット、1カット、
絵でどこまで魅了するか、
セリフでどこまで語るか、
これ以上見せると飽きられる、
これ以上語るとドン引きされる。
細かく編集されている。
カメラをどこまで動かすか、
音楽はここまででいいか等々。
枯れ木に花を咲かせるアイデアも、
派手にみせる技術も、一級品。
おもしろ過ぎる。
ポン・ジュノも、
ヴィルヌーブも、
タランティーノも、
ノーランも、
初期はこんな事をしていた。
ヒロ役の人は、
スターウォーズのコスプレで、
京都で受講していた学生かな(笑)?
緻密に計算して撮影されている。
1カット、1カット、
絵でどこまで魅了するか、
セリフでどこまで語るか、
これ以上見せると飽きられる、
これ以上語るとドン引きされる。
細かく編集されている。
カメラをどこまで動かすか、
音楽はここまででいいか等々。
枯れ木に花を咲かせるアイデアも、
派手にみせる技術も、一級品。
おもしろ過ぎる。
ポン・ジュノも、
ヴィルヌーブも、
タランティーノも、
ノーランも、
初期はこんな事をしていた。
ヒロ役の人は、
スターウォーズのコスプレで、
京都で受講していた学生かな(笑)?
2024年08月02日 10:21
『ビッグバグ』アンドロイドは電気胡蝶の夢を見るか≫
カテゴリー
アンドロイドは電気胡蝶の夢を見るか。
ロッシーニの楽曲というよりも、
『時計じかけのオレンジ』という印象が強い楽曲でOP。
この監督のは、
既視感があるようで、
実は微妙に見た事がない世界観を作るのが上手い。
ジュネand業務(変換そのままにしとく)作品は、
ダークだったり、
グロテスクだったり、
感情ベースのシナリオと世界観がハマるとどっぷり底なし沼、
外すとただの水溜まり。
本作も既視感のある近未来の設定だけど、
掃除ロボットが吸引前に砂を掛けたり、そんな動作必要?
というようなそれぞれのシークエンスは独特な雰囲気があるのでやっぱりおもしろい。
ハマると『アメリ』や、
本家ジャン・ジュネのように、
底無し沼、、、さて本作は?
アインシュタインは、
シド(トイ・ストーリー)の改造おもちゃに似てる。
すみません、却下します。
だって。
ロッシーニの楽曲というよりも、
『時計じかけのオレンジ』という印象が強い楽曲でOP。
この監督のは、
既視感があるようで、
実は微妙に見た事がない世界観を作るのが上手い。
ジュネand業務(変換そのままにしとく)作品は、
ダークだったり、
グロテスクだったり、
感情ベースのシナリオと世界観がハマるとどっぷり底なし沼、
外すとただの水溜まり。
本作も既視感のある近未来の設定だけど、
掃除ロボットが吸引前に砂を掛けたり、そんな動作必要?
というようなそれぞれのシークエンスは独特な雰囲気があるのでやっぱりおもしろい。
ハマると『アメリ』や、
本家ジャン・ジュネのように、
底無し沼、、、さて本作は?
アインシュタインは、
シド(トイ・ストーリー)の改造おもちゃに似てる。
すみません、却下します。
だって。
2024年07月16日 10:51
『ヒルビリー・エレジー』トランプはなぜJ・D・ヴァンス(J・D・バンス)を選んだのか・・・≫
カテゴリー
J・D・ヴァンスの叫びが(ラストベルトの悲鳴が)、
動く悪人を選択する時、
動かない善人は恐怖に震えて立ちすくむしかない。
そこに愛はあるんか?
論理も効率もデータもエビデンスもいらない!
回想が多い作品は、
成功していない例が少なからずある。
理由は、
現在→
回想←
観客の物語を追う気持ちに、
ブレーキがかかる為。
ガキJDとグレン・クローズおばあちゃん。
オトナJDとエイミー・アダムスおかあちゃん。
回想と現在を、
物語を追うよりも、
JD⇄グレン、
JD⇄エイミー、
グレン
↓↑
エイミー
の気持ちのみに削ぎ落として、
→→回想→→現在→→グレン→エイミー→JD、
を直列つなぎでグングンみせる。
娘には地獄の底までしか、
寄り添えなかった。
孫には地獄の果てまで、
寄り添う!
もう後悔はしない!
その迫力が孫から娘に逆流する。
シナリオというよりも演出というよりも、
編集よりも・・
そこに愛はあるんか?
ロン・ハワードは、
どんな規模の大作でも、
どんなに登場人物が増えても、
どんなにスピードが出ようとも、
遥か宇宙に出ようとも、
難なくこれをやってしまう。
そしてあらゆるケレンを排除して、
そこに愛はあるんか?
気持ち、気迫。
それが~一番大事~。
ハッピー?デイズな、
オハイオ・グラフティ。
動く悪人を選択する時、
動かない善人は恐怖に震えて立ちすくむしかない。
そこに愛はあるんか?
論理も効率もデータもエビデンスもいらない!
回想が多い作品は、
成功していない例が少なからずある。
理由は、
現在→
回想←
観客の物語を追う気持ちに、
ブレーキがかかる為。
ガキJDとグレン・クローズおばあちゃん。
オトナJDとエイミー・アダムスおかあちゃん。
回想と現在を、
物語を追うよりも、
JD⇄グレン、
JD⇄エイミー、
グレン
↓↑
エイミー
の気持ちのみに削ぎ落として、
→→回想→→現在→→グレン→エイミー→JD、
を直列つなぎでグングンみせる。
娘には地獄の底までしか、
寄り添えなかった。
孫には地獄の果てまで、
寄り添う!
もう後悔はしない!
その迫力が孫から娘に逆流する。
シナリオというよりも演出というよりも、
編集よりも・・
そこに愛はあるんか?
ロン・ハワードは、
どんな規模の大作でも、
どんなに登場人物が増えても、
どんなにスピードが出ようとも、
遥か宇宙に出ようとも、
難なくこれをやってしまう。
そしてあらゆるケレンを排除して、
そこに愛はあるんか?
気持ち、気迫。
それが~一番大事~。
ハッピー?デイズな、
オハイオ・グラフティ。
2024年07月15日 10:52
『ある用務員』新作「ベイビーわるきゅーれ」映画化、ドラマ化おめでとう!≫
カテゴリー
1ショット、1ショット、
緻密に計算して撮影されている。
1カット、1カット、
絵でどこまで魅了するか、
セリフでどこまで語るか、
これ以上見せると飽きられる、
これ以上語るとドン引きされる。
細かく編集されている。
カメラをどこまで動かすか、
音楽はここまででいいか等々。
枯れ木に花を咲かせるアイデアも、
派手にみせる技術も、一級品。
おもしろ過ぎる。
ポン・ジュノも、
ヴィルヌーブも、
タランティーノも、
ノーランも、
初期はこんな事をしていた。
ヒロ役の人は、
スターウォーズのコスプレで、
京都で受講していた学生かな(笑)?
緻密に計算して撮影されている。
1カット、1カット、
絵でどこまで魅了するか、
セリフでどこまで語るか、
これ以上見せると飽きられる、
これ以上語るとドン引きされる。
細かく編集されている。
カメラをどこまで動かすか、
音楽はここまででいいか等々。
枯れ木に花を咲かせるアイデアも、
派手にみせる技術も、一級品。
おもしろ過ぎる。
ポン・ジュノも、
ヴィルヌーブも、
タランティーノも、
ノーランも、
初期はこんな事をしていた。
ヒロ役の人は、
スターウォーズのコスプレで、
京都で受講していた学生かな(笑)?