『シン・ウルトラマン』圧倒的な100分

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テンポ重視が、
ダイジェスト版っぽくみえるのは、50年以上前からの賛否命題のひとつ。
スコセッシの『グッドフェローズ』が自分の中で評価が低いのはダイジェストみたいだから。
しかし、
世間の評価は高いし、
スコセッシの演出の問題でもない、
そういうトーン、ルックで売る!
という製作チームの方針に過ぎない。

冗長になるのを避けて、
できるだけ物語の芯を食った短いカットを繋げて、シークェンスを構成している。

「そんなに人間が好きになったのか、だったらその理由をメインプロットに敷かなくていいのか、ウルトラマン」
「それをやるのは、最近ならバットマンに任せよう、ゾーフィ」
「逃げちゃダメだ、ウルトラマン」

光の国でそんな会話は無かっただろうが、
無機質な芝居で、
SFの世界観を背負わせるのは常套手段だが、観客に飽きさせないのは至難の技。


ミニチュアor CGではなく、
観客を喜ばせる為には、あらゆる手法を駆使するチームワークが素晴らしい。

その中でも、他国では真似のできない CGとミニチュアワークは世界最高峰!っていうかやれる国はある?

あの絵、あの音、あの音楽、あのポーズだけでも大満足の人も多いのでは?

地球外生命体と、地球人、日本人のやりとりの一映画としても楽しめる。
初代、セブン、帰ってきた、エースその後とこんな概念をストーリーに入れ込んでいた事に世界が追い付いたのか、一周回ったのか、DCEU、MCUなどのハリウッドエンタメよりも哲学的に一歩踏み込んでいるのは、世界中のエヴァ好きの人達の動向にも現れている。

ミニチュア、特撮とは、
昭和の古き良き、ピアノ線がバレてるような失笑もののイメージを持ってるひとが少なくないらしい。
なんでも CGにしてしまうと、
このミニチュア特撮ワークと CGで観客を圧倒する技術が絶滅してしまう。

圧倒的な約100分!


『シン・ウルトラマン』圧倒的な100分



 
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