プロメア

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分身魔球は何故分身するのか?
その物理的要因は、
野球評論家には説明できない!

モネ、セザンヌ、ルノワール、ピサロ他、
印象派の絵画。
となりの山田くん、かぐや姫の物語。
いずれも、ピントがボケたような引き算の美学で観客の心に訴求する。

一般的には、
卓越した細かなディテールの描写で
【作り手の手】から【観客の頭脳】を刺激する。
理解しやすい高度な技術で圧倒される。
天才といわれる人たちは、このパターン。

しかし本作は、
【作り手の心】から【観客の心】を鷲掴み、
または雷撃する。
天才という位置に甘んじない人達が目指す孤高の領域の人達
なんでしょうか?

細かなディテールは必要ない、
描写は後回し、これしかない!という1カット1カットの
絵の乱れ打ち。
しかもその1カットは変態している・・・。

夕陽をバックに姉妹の会話、
姉に寄る、切り返し、妹のアップ、切り返し、姉に寄る、切り返し、妹のアップ、
そして引いて夕陽バックのふたり。
オーソドックスな切り返しと引き。
基本もトリッキーなカットもテーマは観客の心に届くかどうか?
「ゴッドファーザー」のドンとマイケルの二人の会話が最期になるシーン、
庭で座りながらワインを飲んで、一見のんきな会話だけど・・。
二人の会話の切り返しの撮り方の教科書。
を思い出した。

2年ほど前、学生から勧められたキルラキル、
面白い表現をする人たちとは思っていた。

しばらくは、会う人会う人に「プロメア」観ました?って言ってまわらないといけない。

まどマギの時は、興味がない人達に、
2001年宇宙の旅、地獄の黙示録、ディアハンター、タクシードライバーを具体でやってます、って説明してましたが、
今回は?

ガンバの冒険?デビルマン?スポンティニアスコンバッション?
ちがう!

黒澤とかコッポラ(他の誰でもいい)とか映画の文脈で語れる映画ではもちろんなく、
アニメの文脈でも語れない(どうなんでしょう?)所から検証すべきアート作品なのかもしれません。

分身魔球は野球評論家だけでは語れない。
物理の公式を引用した証明が必要です。
(毎度意味不明のたとえで恐縮です!)

最期によけいなひとことを。

シナリオはめちゃくちゃいいですが、
めちゃくちゃ昭和でした。



 
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