海を駆ける

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カメラのファインダー越しに、ファンクションの文字も入れる、
窓越し、ミラー越し、車のバンパーに座ってたり、荷台に立ったり。
誰もが近い経験の記憶を持っている。

ゆえに、魚が動く不思議も、川辺に立っている人がいたと考える人、
いないと考える人。
それぞれが腑に落ちてくる。

スクリーンの表面を境界にして、スクリーンの向こう側と観客席を巧妙に浸透圧を等しくする。
いつもの仕掛け。

ILove you =月が綺麗(劇中で漱石がこう翻訳したと。でも、諸説ありですよね。それは置いておいて、浸透圧という意味でうまく機能しているセリフだと感じました。)

浸透圧が等しくなったら、箸が転んでもおもしろいし、
日本の軍歌を他の国の人が唄うと心臓に浸透してくる。

ラウの手のひらに登場人物も観客も魂も生命も空間も宇宙も等しく浸透させられる。



 
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