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ラターシャ・ハーリンズ、ロドニー・キング事件の発生、判決、暴動と同期してロスの一区画を描いている。

出しゃばりオバさんが、「すみませ~ん、うちの息子ですね~ん」(もちろん大阪弁ではありません)と言いながら、警官に拳銃を向けられホールドアップしている黒人少年や、警官にまさに殴打されようとしている黒人青年を無理やり自分の車に押し込んでいく。
もちろん初対面のあかの他人の子たちだ。

そんなこどもたちを自宅で面倒をみているオバさん、ハル・ベリー。
オバさんはただこれ以上、ラターシャやロドニーのような被害者を出したくないし、このままだととんでもない状況になると感じている。

60年代や70年代のデモや暴動と決定的にちがうのは、暴動する側の凶器が圧倒的にちがう。ということは治安当局側の危機感も鎮圧態勢も格段に違う。
凶器は簡単に入手可能だし、日本でも中高生がネット検索を経て爆弾を製造爆破させたニュースも記憶に新しい。

もはや、憲法で保障されいてるはずの労働三権、団結権、団体行動権、団体交渉権を行使することなんて机上の空論で、先日のフランスでの状況は他国では起こりにくい(煽り専門の集団の存在は他国では稀少)。新たな三権のようなものを定義しないと労使交渉なんて有名無実。

話しは戻って90年代前半、本作は声高にはメッセージを発しない。
ターシャ、ロドニーの映像に加える言葉や台詞、芝居なんてない。
オレンジジュースを先にポケットに入れてレジに支払いに来た少女が店員に銃撃されたり、複数の警官が・・・・筆舌にとはこのことか。必見。



 
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