サニー 永遠の仲間たち

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チャーハンライスで満腹満腹!
チャーハンライス?
一般的にチャーハンをオカズにして飯は食えない、少なくとも僕は。
しかし、この監督はあえて飯&飯というありえないレシピで観客を納得させ、
涙させる荒技を選択しているのではないか?

どういう事か?

主人公の仲間たちの、高校時代の回想のストーリーと現代のストーリーがほぼ等分で展開していく。
通常なら現代をベースに全体を構築し、少しだけ回想を挿入する、あるいは、高校時代から順を追って現代へ展開していくストーリーにする。
の方が見やすいし、涙の量も倍増したはずだが、それはやらない。

演出のセンス、音楽で、度重なる回想の挿入によるテンポの悪さも振り切って、
ラストの祭壇前でのダンスに力技で強引に持っていく。
仲間からのプレゼントは強引過ぎて引いてしまう観客もいる事だろう。
更に驚くべき事に、全く逆に、このダンスのシーンでは高校時代の回想や思い出を一切挿入しないで押し切る。
つまり、高校時代から昨日まで引きずって来た甘酸っぱい思い出を、振り返らず、しっかり背負って、明日からは違う自分達で生きる!っていう強い決意のようにも解釈できる。
この辺りに共感できる観客は涙は3倍増になるのかもしれない。

あえて、セオリーを放棄する形でストーリーを構築し、
観客の満足度の通常よりも倍、倍よりも3倍、まわし蹴りよりもドロップキック(韓国映画人にとってオマージュから義務になってきてないか?(苦笑))を狙ってくるこの監督。
ただものではない




 
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