気狂いピエロ

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男は愛を言葉で表現し、女は感情で表現する、
そしてその女は男をピエロと呼び、男はひたすら
名前はフェルディナン・・・と訂正を繰り返すだけ・・・
その語り口はフレーム外からのセリフ、バラバラ編集
カメラ目線の芝居・・・その映画の論法を破壊する姿勢は素晴らしい。
間違いなく偉大なる演出家であるのは認めます・・・

それにしてもこんなに誰もが絶賛、賞賛、褒めちぎりすると
へそ曲がりの僕はもうそろそろ、ゴダールなんてつまんないよって
言いましょう!って言いたくなる。

良い芝居で、良い脚本で、良いカット割で、良い美術でラストでは感動!
っていう枠を崩そうぜ!
とがんばった、日仏伊のヌーベルバーグのおとうさんたち、お疲れ様でした!
そしてゴダールって言ってれば映画通、評論家の意見を我が意見と
思い込んでいた新人類世代もサヨウナラ!
のような、特にU-30世代の人たちからはもっとそんな声が出てもよさそうなのに・・・

先日ある仏人映画監督作品の準備で来日していた仏人映画スタッフに
上記のような事を言ったら仏も同じ状況だと言ってました(笑)・・・
ちなみにその彼はゴダールと一緒に仕事をしたことがあるらしく、
二度とゴダールとはやりたくないと言ってました。(笑)
理由は長くなるので省略。

ジャン・ポール・ベルモンド扮するピエロがラストでダイナマイトを巻く前に
意味の無い電話がかかってきて受話器を取りつつ何気なく顔にペンキを塗るシーン!
観客の気持ちがラストに向かっていく時に電話でその気持ちを一旦ずらして
顔にペンキ・・・天才はやはり基本も抑えている・・・でも褒めないよ~ん。




 
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