トウキョウソナタ

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トウキョウのどこにでもあるカゾク

父の動揺 母の虚無 長男の焦燥 次男のソナタ
いつもの黒沢マジックで
動揺はさらなる揺らぎを
虚無はいっそうの虚ろいを
焦燥はリアルな焦りを
ワンカットづつ観客の心に積み上げていく。

どの作品も積み上げ方のテクニックの多彩さが
マジックのように華麗で繊細で大胆だ・・
階段から落ちる、車に轢かれる等々・・・

しかし今回は、それが希望に向かって行く所が
いつもの黒沢マジックとは一線を画す。

しかも山盛りになった揺虚焦を洗い流すような
ピアノソナタは感動作のつくりではないか!

押井監督といい、黒沢監督といい
年齢がそうさせるのか、時代や世相がそうさせるのか・・・・

それはそうと、車のシーン、
こんなにスクリーンプロセスの似合う男(役所さん)と女(キョンキョン)
に驚愕!!!
これ程、絵になるのは
マルチェロ・マストロヤンニとクラウディア・カルディナーレか
いかりやさんとカトちゃん(男)くらいだろう!!!

その車の行先は
馬鹿が戦車でやってくる
へのオマージュというか絵心というか・・・
これぞソナタ?




 
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