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フィンチャー、フェイスブック、ナインインチネイルズ
このメンツ、この素材でどんなテクニックを使ってくるのか?
が一番の楽しみだったが、カメラは動かない、カット割りはオーソドックスな切り返しの多用
CGもほぼ皆無(双子の兄弟くらい?)とは全く予想していなかった。

ただ、そのシンプルさでラストまで見れたのが非常に気持ち良かったし、
この題材を描く最善の方法だったのかもしれない。

その最善の方法なのだが
天才プログラマーはこの巨大なSNSを創造したが、目の前のたった一人の友人との関係すら構築できない。
天才ハッカーもたった一人の恋人の前ではパスワード解析の技術なんて全く無効である。
そこを掘り下げることも無く映画は淡々と事実?だけが進んでいく。

天才ディレクターのこの作品は観客の心を掴んでいるのか?

そんな事を考えていたら
デビット・フィンチャーとマーク・ザッカーバーグの姿がオーバーラップしてきた。

主人公の心情を描かないフィンチャーと、フェイスブックの創始者のザッカーバーグと。

フェイスブックは世界中の5億人の人々と繋がっていても基本的には
プロフィールをお互い知っているレベル。(SNSで深く繋がれる人はリア充でもある?)。
それ以上掘り下げることは無いし、心情も語ることはない。(例外も多数あるとは思うが)

作り手(のheart)⇒映画(フェイスブック、ツイッター)等の道具⇒受け手(のheart)
の()内が無ければ、ただの心に残らない映画、ただのシステム構築、あるいは外枠の発展のみで、
黒目の入ってないダルマと同じ。

『ゾディアック』でも事実は追い掛けるが、主人公には深く向き合わない。
今までは、目のないダルマでも評価はされてきたが、真価が問われるのはこれからだろう。
黒目の必要のないダルマ作りを目指して評価される方法

黒目が必要なダルマ作りを目指して評価される方法

デビット・フィンチャーの
あしたはどっちだ!?

大きなお世話か・・




 
この記事へのコメント
映画を観る前にとても興味深いブログをみつけちゃった!感です
海外に身内や友人が多いせいか、このフェイスブックからやたら入会の勧誘がきてます^^;
ところでこの映画、音楽効果はどうですか?
Posted by PEAR at 2011年01月20日 20:38
コメントありがとうございます。
音楽の使い方は上手ですよ。
前半戦は昔感を出す為に80年代テクノやカリビアンミュージックを。
後半はテクノでも昨今のクラブ系や流行りの音楽を。
それによって、たった数年の物語を長く感じさせてドラマを見やすくする工夫をしていたと思います。
Posted by ogawa-Pogawa-P at 2011年01月21日 00:08
 Oさんのコメントに刺激されて昨日見てきました。

 映画はやっぱり、最初と最後ですね。
 心情を追わない途中は正直退屈でした。
 しかし、最後のメッセージで納得しました。

 今日のマイブログでその辺を書いてみました。
 読んでいただければ幸いです。
 なお、このブログをリンクしてしまいましたことをお許しください。
Posted by 昭和のマロ at 2011年02月03日 07:04
昭和のマロさんコメントありがとうございます。
Posted by ogawa-Pogawa-P at 2011年02月04日 23:43
私のブログにコメントをありがとうございました。様々なことを学べるTVドラマや映画がだいすきで、感想を書いています。
「ブタがいた教室」では、命について深く考えることができました。
私の夢はTVドラマや映画の制作に携わる仕事に就くことです。そのために、これからもっと多くの作品を観ていきたいです。
Posted by mana at 2011年02月21日 21:15
manaさん、コメントありがとうございます。
Posted by ogawa-Pogawa-P at 2011年02月25日 01:18
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