サマーウォーズ

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傑作or駄作 意見が分かれる作品かもしれない。

現実の社会=バーチャルの世界と考えることができる人は
違和感無く気持ちが入っていくだろう。
古くは吉本隆明の「共同幻想論」やガタリの「脱領土化」の概念でも
もはや説明不可能のグローバル社会
我々の目の前の現実なんて壊れる事もあるし無くなる事もいっぱいある。
現実=幻想というか
現実と地続きの幻想社会は
デジタルとアナログの融合に加えて放射能を帯び始めている?
そんな解体不能?に見える複雑な社会に
処方する薬はコ ミュ ニ ケ ー ション。
ケガには唾を
こんな意味の無い文章には消しゴムを

回りくどくなったが紛れも無い傑作だ。
興奮しているが言いたいのはこれだ。


現実≠幻想。
幻想はあくまでも幻想、現実は現実、
そんな人には感情移入が難しいのかもしれない。
しかしキーワードはそこにある。

その現実派、幻想派?の隔たりを無くそうと感情移入への仕掛けは微に入り細に渡っている。

主人公達(現実)と敵(幻想)との対決をわかりやすいビジュアルで見せたり、
花札(コイコイ)のルールを知らなくても勝敗がわかる、
高校野球長野県大会で時間経過や背景を語り、
公立の上田高校の甲子園出場、船を池に持ってくる荒唐無稽さ、
日本家屋の作り込み、あらゆる積み重ねで見せ場を作り圧倒的スピードで展開させる・・・・

作品の絶対値が高い。

そんなしっかりとしている細部を土台にしているので90歳のおばあさんの
セリフが生きてくる。
(『緋牡丹博徒』の富司純子のミエやタンカの切り方が健在だ。
緋牡丹のお竜をリアルタイムでスクリーンで見せてくれてありがとう!!!)

人と人のコミュニケーションの重要性、その意味が理解不能なら
親なら子供を子供なら親を友なら友を今一度立ち止まって正面から注視せよ!
然らば為すべき事が見える、動くべき方向が見える。
ツナガルことが武器。
そうすればJohn&Yoko・・・・・・・Love&Peace
そんなメッセージのように思えた。

ここ1ヵ月それなりに映画は見ていたがここに書きたくなる程の作品が
正直なかった。
見てよかった、あるいは誰かに見て見て~と言いたくなる一本だった、っていうか
イッポンとられました。



 
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