2012年05月12日

ルート・アイリッシュ

よ~い スタート!

『ヒューゴの不思議な発明』
でリュミエール兄弟、メリエスから始まる映画草創期の時代の映画への愛を

『アーティスト』
で無声映画からトーキーへ変わる映画黎明期の時代の映画への愛を

そして
『ルート・アイリッシュ』
映画成熟期の映画への愛をみた。

言うなれば上記三作品は、それぞれの時代に成熟期から
衰退期へ向かおうとする<映画>を
それぞれの分岐点で思い悩み苦しみ、衰退を突破した人達の映画である。

ルート・・だけは少し違う。
どこが違うのか?
いつもの汗くさい、酒くさいケン・ローチ作品に加えて今回は火薬くさくて
血なまぐさい、<におい>にいつもながら唸るのだが、
そこではなくて、これを見せてくれた人たちの映画への愛をみた・・という所が違う。

本作は2007年9月16日、バグダッドで、米国民間兵5名が路上で乱射し、
一般市民を17名殺害する事 件が起きた。
当時この事件はイラク国内だけでなく、米国内、日本でも話題になった。
それをいち早く
2008年企画→2009年製作→2010年に公開。
しかし日本では公開されなかった・・・・・

ようやく2012年の今になって日本でも公開された。
日本では見る事は不可能だと思っていたがこれを買い付け、配給、公開してくれた人たちの
映画への愛をみた。
ただただ感謝感謝です。
カット~!

ケン「ほら~、もうワケわからんわ!3本一緒に書くのやめて!」

マーティン「もう別々にやろ、別々に!ジョニーが来たなら伝えてよ!」

2時間後・・・

ジョニー「観客を取り逃がした日を忘れるな!」

そしてそれぞれの方法でバーリトゥードのルネッサンスの時代が始まった。  

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2012年04月15日

魔法少女まどか☆マギカ

やべぇ!→good! 超やべぇ!→better! 神!→best! ワイルドだぜぇ~→?

日本人の知らない日本語、英国人の知らない英語が絡み合って、跋扈している2012年の日本。
そんな言葉を使う平成生まれの人たちに、神アニメと超リスペクトされている
→まどマギ

2012年発売の「現代用語の基礎知識」に<○○る>という言葉が新語として載っている。
この作品からきた、<凄絶な死を遂げる>という意味だ。
認知されている場所では熱狂的な支持をされているようだ。

見たぜぇ~

やべぇ!とは恥ずかしくて言えないが、これはヤバイぜぇ~、ワイルドだぜぇ~、キャップ捨てたぜぇ~

カーツ大佐(地獄の黙示録)の悪夢やトラヴィス(タクシー・ドライバー)の葛藤、
あるいはHAL(2001年)の暴走のような、同じような事をテーマにしながら抽象的な描写ではなく、
女子中学生の友情や愛情の脆さをベースにして具体でストーリーを展開してる!!!!!

世の為、人の為、と決断し行動する力強い女子中学生の行いに、
あまりにも痛すぎる数々の夥しい凄惨な返り打ち・・・
まさかこんなテーマの作品がこんなビジュアルで展開されていくとは・・・

60年代70年代から昨今まで、この普遍的なテーマに挑んでは玉砕、あるいは大きな風呂敷を広げたが、とじる事が出来ない作品を数々見てきた。

これは凄いぜぇ~~~~~

超やべぇ-----------------------------------------------------------------------------!

『誰かの幸せを願った分、別の誰かを呪わずにいられない』
劇中で繰り返されるこの言葉は、見事に人間の業を言い当てています。
それが、年齢性別を問わず、観る者の心を揺さぶるのです。
と、作家宮部みゆきさんの言葉。

エヴァ以上のポテンシャルは間違いなくあるが、
エヴァ以上の伝説になるかどうかはわからない。
なぜなら世界中を取り巻く情報消費のスピードが速過ぎる。

全12話を見たら、キャップを捨てたくなるぜぇ~ワイルドだぜぇ~  

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2012年02月04日

J・エドガー

主題がジョン・フーバーなら俺が撮る必要はないからオリバーに!Make my day !

主題がCIAなら俺の出番は無いからリドリーに! Make my day !

俺が撮るならタイトルはJ・エドガー、
内容はテレビの歴史バラエティなんかにはしないぜ!Make my day!

と言ったかどうかは知りませんが、今回もハリー・キャラハンさんのドS振りが発揮されてました。

原罪を背負った正義、あるいは強すぎて逸脱してしまう正義と悪は表裏一体どころか一心同体day!
とばかりに、その象徴は44マグナムからポパイの保安官、米国自身、その他いっぱい、
そして今回はFBI長官day!

言ってる意味は大きいがいつも声が小さいハリーさん、
今回も声高は低いが語り口は流麗(好みは別れるでしょうが・・)
巧みなシーンバックの連続はシナリオ作りから撮影、編集まで大変だったday show!

息子カイルもしっかり出演、エンディングは時代っぽくモノラルにしたのday show?

ダーティ・ハリー・シンドロームというのが実際に米国で社会問題化していた(現在もしている?
あまり聞かなくなりましたが・・)が、
エドガー・シンドロームの方が米国人にはピンと来るのday show か?

しつこかったday showか?

追伸
製作会社のワーナー・ブラザーズはディカプリオ主演でJFK暗殺の真相を映画化するらしいです。
フーバー、CIA、マフィア絡みの映画になるんでshow・・・  

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2011年12月31日

山本五十六

クリスマスの日に新宿で見た。

20代のカップルの多さに驚いた。

クリスマスディナーよりも、ミッションインポシブルよりも、
山本五十六を選択した・・・その理由を聞きたかった。

イーサン・ハントが活躍するインポシブルなミッションも所詮は
フィクション。
山本長官が指揮するミッションの方が圧倒的にインポシブルだという歴史的事実を
確認したかったのか・・・?

このまま書き綴っていくとタイトルをミッションインポシブルに変更しないといけなくなるので
この辺で・・・。
山本五十六おススメです!

そして『道~白磁の人~』
2012年 6月公開 超特報も見れます!  

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2011年09月25日

モテキ

映画、音楽、小説等エンターテインメント産業において
性別、世代を超えて超大人数で形成される巨大マーケット
→メインカルチャー

一部の少人数で形成されるカウンター的マイナーな小さなマーケット
→サブカルチャー
と90年代前半までは呼ばれていた・・・ような気がする。

いつのまにかメインカルチャーは崩壊しつつあり
メインが崩壊しているという事はサブという言葉も成立していない。
そこにあるのはかつてサブカルと呼ばれていた
小さなマーケットのシマ(島)が巨大になったり
小さいまま成立していたり・・・。

既にサブカルなんて言葉は死語になっていて
○○オタクの島 ××オタクの島が様々な諸島や群島を形成しているだけである。

小さな島となってしまった、どの島に、どんな作品を、どうやって打ち込むのか?
多くのクリエイターやビジネスマンが右往左往する中
やっぱりLOVEなんじゃねーの?と
正面突破を装いつつ、真珠湾攻撃さながらの奇襲攻撃で各島を狙い撃ち、
世界侵略を目論むLAの部隊やメガスピードの敵をも蹴散らしている、
この『モテキ』アッパレアッパレ!

ただし、映画オタクの島の島民に届いているかどうかは不明。
  

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2011年08月16日

ツリー・オブ・ライフ

宇宙創世、人類誕生から始まって
家族→個人→生→性→死→喪失等々・・てんこ盛り過ぎる~。
おかずが多過ぎてフタが閉まらない幕の内弁当。
またはメッセージを羅列し過ぎて
起承転結が機能していないベストアルバム二枚組、
のよ うな映画とでもいうべきか。
60年代70年代にはこんな映画がゴロゴロあったが
まさかシネコンでこんな作品が見れるとは・・・

タイトルが生命の木?
ツリーオブライフ
枝葉末節あるいは葉っぱレベルで素晴らしいメッセージが夥しい
程、盛り込まれてるのに、根幹が、がらんどうの生命の木。

ブラピ親子、ペン氏のエピソードですら葉っぱの一枚
に過ぎない。
それぞれの葉っぱは根幹になり得る重要なメッセージ
だけに、どうして割り切って取捨選択しない?と普通
は考えてしまうが、さすがはミスター•マリック。

伝わろうが伝わらまいが言いたい事は全部言う。
撮りたいモノは全部撮る。
俺はミスター・マリック。
相変わらず、女性の魅せ方→アングル、ライティング、衣裳は素晴らしい!

トリックもマジックも使わないで
「ヨブ記」の朗読•ブラッドピット篇&ショーンペン篇
を延々とやるのがいいのでは?

もひとつ言うと
冒頭の(というか、本作の主題(枝葉末節的ではあるけれど))
神の恩寵によって生きる人→正
世俗的に生きる人→誤
自然は素晴らしい→○
人間→×
こんなパラダイムで語りを進めるマリックさんこそが恐竜の化石のようだ。
この正誤○×では割り切れない業のようなものを全部鯨飲して
一気に吐きだすような作品が現出している昨今、
ミスターマリックの時計はマジックアワーのまま、ストップしているの?
と思わざるを得ない。  

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2011年06月02日

ブラック・スワン

なぜ賛否両論なのか?

楽しめた人、楽しめなかった人のちがいは?

見る前の予想、あるいは見ながらの消化の仕方のちがいでは?

☆楽しめた人
サスペンスをベースとし主人公の少女が苦悩する様を驚愕のタッチで
描いた作品という、予想あるいは消化の仕方で見るなら・・・・

過激さや驚きの表現の連続が少女の気持ちとマッチしていて楽しめる。
何よりアロノフスキー監督の今までの作品の延長上で考えれば楽しめる!

★楽しめなかった人
ニューヨークのバレエ団に所属する主人公の少女が白鳥の湖
のプリマを演じ切るまでの葛藤を描いた作品という、
予想あるいは消化の仕方で見るなら・・・・

バレエのチープさプリマへの成長の過程があまりにも安易すぎる。
ビックリドッキリの連続で葛藤を描くなんて笑えてしまう・・・B級映画。

僕は途中二回程、あるシーンで声を出して笑ってしまったが
一か所、唸るシーンがあった、うまい!

テレビのニュースやyoutubeなどで
信じられない映像や事件が実際に起こっている昨今
この過剰なB級表現こそがリアルなのか?と何度も自問自答しながら観終わった。

自分自身が求める映画的表現なんて、名作映画と共に記憶の中にある幻想でしか
なく、今、求められているのは、ホラー映画のような驚愕のアクシデントを乗り越えていく主人公、
そんな姿がジャンル問わず求められているのだろうか?
と、またまた考えさせられる作品ではあった。

  

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2011年04月10日

見えないほどの遠くの空を

結論から言うと傑作だ。
傑作とはどういう事なのか?

僕たちの子供の子供、孫の孫の世代に
ごめん、プルトニウムも残ってるけど、こんな映画も残してるよって言える作品ということだ。

「ここはクソだ、ここは腐ってる、こんなところはぶっ壊してさっさとどこかに行っちまおうって、そう思ってた」
というセリフから始まる本作。

思い出したのは10代後半、
喫茶店の有線から流れてきた♪ど~ぶね~ずみみたいに~美しくなりたい・・・♪
ビビビと打たれた懐かしい感覚を蘇らせてくれたと同時に、
今ここにある危機に必要な処方箋だという事も想起させてくれた。

★懐かしい感覚の方から書くと
共通して言えるのは楽しく音楽を聞かせる、映画を見せる。
楽しませながら、観客にとって、血となり、肉になる事を表現する。

何も伝えない映画でも傑作と言われる作品は星のようにある、もちろんOK。
伝えたい事ばかりで退屈な作品も山のようにある、これはNGにしておこう。

その中で本作はハードルの高い事を敢えて選択し、全うしている。
楽しませ、栄養剤を与え、地図を渡す。
技術的にも素晴らしい。
撮影や照明等のテクニカルな事をベースに
<観客をどうやって楽しませるか>ということが技術である、
という当たり前の事も再認識させてくれる。

★そして現在の処方箋の方はこんな感じ

いきなり脱線、
現在日本で起こっている状況は、
今後のこの国の在り方を左右しかねない深刻な状況というのは
誰もが考えている事だろう。

原発の存廃もヒステリックに危険危険というだけではなく
その判断材料を全部テーブルに乗せれば判断すべき方向は明らかである。
電力事情、危険性、歴史のある町が死滅してしまう可能性、
犠牲者のひとりひとりの重み、
そして孫の孫のそのまた孫の世代まで影響が出てしまうという、
まさに見えないほどの遠くの空まで思いを馳せて決断しなければならない。
そして決断するのは政治家でもなく電力会社でもなく、僕たち自身だという事だ。

更に、自粛問題に関しても覚悟を持って自粛するという事に文句は言えないし
同じく覚悟を持って祝祭をするという事に批判は無用だ。

いずれにしても必要なのは、依然として安否不明の方々や
7割の児童が行方不明の小学校等、そんな現実を直視しないといけないという事、
つまりそれぞれの立場に立って考えるというあたりまえの事が重要という事ではないか。

僕たちの周りでもこんな時こそ映画や音楽が必要だという人もいるが、
あらゆる人にとって生きることの優先順位は命、食、衣、住、安全・・・だろう。
この優先順位に<心>というのが、どこに入ってくるのかは人それぞれであり
また心に影響する映画や音楽も、時間、場所、状況、精神状態で千差万別であろう。

大事なのは、思いやるという単純で原始的で普遍的で永遠の行為である。

脱線から戻して
懐かしさも混じる問題提起という大きな風呂敷を具体的な処方箋で見事に閉じている本作、
そして上記のような事まで書きたくなる(苦笑)映画は必見である。

今夏、ヒューマントラストシネマ渋谷で公開だそうだ。
榎本憲男 脚本・監督

そして、本日は都知事選、見えないほどの遠くの空まで思いを馳せて、とりあえずは投票するお。
  

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2011年01月16日

ソーシャル・ネットワーク

フィンチャー、フェイスブック、ナインインチネイルズ
このメンツ、この素材でどんなテクニックを使ってくるのか?
が一番の楽しみだったが、カメラは動かない、カット割りはオーソドックスな切り返しの多用
CGもほぼ皆無(双子の兄弟くらい?)とは全く予想していなかった。

ただ、そのシンプルさでラストまで見れたのが非常に気持ち良かったし、
この題材を描く最善の方法だったのかもしれない。

その最善の方法なのだが
天才プログラマーはこの巨大なSNSを創造したが、目の前のたった一人の友人との関係すら構築できない。
天才ハッカーもたった一人の恋人の前ではパスワード解析の技術なんて全く無効である。
そこを掘り下げることも無く映画は淡々と事実?だけが進んでいく。

天才ディレクターのこの作品は観客の心を掴んでいるのか?

そんな事を考えていたら
デビット・フィンチャーとマーク・ザッカーバーグの姿がオーバーラップしてきた。

主人公の心情を描かないフィンチャーと、フェイスブックの創始者のザッカーバーグと。

フェイスブックは世界中の5億人の人々と繋がっていても基本的には
プロフィールをお互い知っているレベル。(SNSで深く繋がれる人はリア充でもある?)。
それ以上掘り下げることは無いし、心情も語ることはない。(例外も多数あるとは思うが)

作り手(のheart)⇒映画(フェイスブック、ツイッター)等の道具⇒受け手(のheart)
の()内が無ければ、ただの心に残らない映画、ただのシステム構築、あるいは外枠の発展のみで、
黒目の入ってないダルマと同じ。

『ゾディアック』でも事実は追い掛けるが、主人公には深く向き合わない。
今までは、目のないダルマでも評価はされてきたが、真価が問われるのはこれからだろう。
黒目の必要のないダルマ作りを目指して評価される方法

黒目が必要なダルマ作りを目指して評価される方法

デビット・フィンチャーの
あしたはどっちだ!?

大きなお世話か・・

  

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2011年01月01日

KG

新年あけましておめでとうございます!

このブログを開始して、はや5年が経ちました。
この間にも様々な嬉しい出会いや感極まる再会がありました。

昨年はトロントでの映画祭や大学での初講義等
刺激的な1年でした。

そして今年2011年も、さらにエキサイティングな1年になりそうです。
2月5日公開の『KG』をはじめ、様々な作品に携わっていきます。
本年も何卒よろしくお願い致します。  

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2010年12月23日

キック・アス

本郷猛と立花藤兵衛とその他1名の会話

猛「いやあ、キックアス面白かったですねぇ!数々の名作映画へのオマージュ、
  映画音楽へのリスペクト、楽しめましたね、おやっさん!」

藤兵衛「でもヒーロー物はな、バーっと時速300キロで走るとか、ビューってマッハで飛ぶとか、
     世界征服をする悪者をばばばと倒すとかないとな、何だかスカッとしないな。」

猛「もうそういう時代じゃないんですよ。等身大の生身のヒーローが傷んだり悩んだりして
  成長していく・・・その気持ちよくわかりますよ。特に手術台で改造される所、なぁオマエ」

1名「ヒー!」

猛「ジョーン・ジェットのバッド・レピュテーションは意外でしたよ!!!」

藤兵衛「あの、奥さまは魔女のタバサ役の子の曲だろ?全体的に良かったけどちょっとミスマッチを狙
     いすぎの曲もあったな」

猛「それは元同じバンドの子ですがチェリー・カリーでしょ?しかも都市伝説だし・・・。
  それにしても夕陽のガンマンはおやっさん、しびれたんじゃないんですか?」

藤兵衛「まあな。ガトリング銃には涙が出そうにはなったけど、あと、今時バズーカって言い方は
     ないだろ」

猛「ロケット・ランチャーですか?どっちでもOKっすよ。
  いや~でも、面白かったな~。<事件が起きても、みんな傍観者>には共感しましたよ。
  なぁオマエ」

1名「ヒヒー!」

藤兵衛「あまりに最近は等身大ヒーローが多過ぎるんじゃないか?シャーロック・ホームズだって、
     引きこもりに、アル中だし。オマエはどうだ?」

1名「ヒー!」

猛「小さな正義感から意外なヒーローになって、ちょっと活躍して、そこそこの悪者を倒す。
  人間臭い微妙な主人公のストーリーだけど、暴れ方のセンスは俺は好きっすよ。おやっさん」

藤兵衛「そうか猛、じゃあオマエは微妙なヒーローにならないように今から特訓だ!」

猛「おやっさん!!!」

1名「キック・アス最高!ヒヒー!」
  

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2010年10月10日

乱暴と待機

初日の一回目の上映を入口付近から最初から最後まで見た。
シナリオ作成→スタッフィング→キャスティング→撮影→仕上げ
→初号→試写→公開 
毎度の事ながら、観客に見てもらう時が一番
緊張するし楽しみでもある。
立ち見の方が30名強、本当にありがたい。

序盤から何でもないシーンで笑いが起こった。
気になっていた、解りづらいシーンでは「○○が○○~」と
声に出してくれた観客がいたので、更に場内はドッカンドッカン受けていた。
スクリーンと観客の化学変化、それは前述のシナリオ作成から初号までの
間では絶対に味わえない瞬間でもある。

舞台挨拶も台本に沿った展開ではなく、浅野忠信さんのサプライズ(山田さん
小池さん、美波さんにも知らせてなかった。)
を含めて良い感じで終了。

滑り出し快調!
引き続き皆様よろしくおねがいします!
  

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2010年10月02日

悪人

「「これからの<正義>の話をしよう」という本がベストセラーになってる。
<正義>というパラダイムが変わりつつある昨今、今一度正義とは何なのか?
学生達と議論してその意味を問い直そうという狙いが受けているのかもしれない。
なぜ世界中でこの本がベストセラーになっているのか?
各国で微妙な差があるのであろうが、例えば日本では<オトナの言動>が<正義>よりも
往々にして優先される。イヤイヤ、優先順位を下げちゃいけないよ~というのが主な論旨だ。
そんな内容が、超資本主義・効率主義・宗教原理主義・共産主義の各国の若者に受けているのかもしれない?

原作の「悪人」を読んだ時、上記のような期待をしながら読んだ。
(そもそもそんな期待をするのがマチガイかもしれないが、
タイトルが<悪人>だったら期待しちゃうよ~)
そういう善人や悪人、避けがたい業によって罪を犯す等々、想像したが
そういう内容とは程遠かった。
とある青年の殺人事件に絡んだ愛の逃避行物語、ただそれだけ。

孤独や焦燥感等、現代の若者特有の・・・話にするのであればアプローチがちがう。

松本清張の芥川賞受賞の名作「或る小倉日記伝」のように
「ある長崎と佐賀のメール@ケータイ・・愛の逃避行」とでも書いていてくれれば
最初から読まない。

しかし映画では素晴らしい点がいくつかあった。
ブッキーのブキヨウなイケテナイ青年振りが表情だけでなく
歩き方、立ち姿の不格好さが素晴らしかった!

深津絵里は言うまでもない!

そして李監督も素晴らしい!
単なる男女の共感しづらい逃避行物語に、孤独感、焦燥感でシンパシーを呼び起こし、
我が娘を足蹴にした憎き男に<スパナすら使えない柄本明>と、
我が孫息子が犯した罪に<正対しようとするきりんさん>
ここでは語る時間は無いがキチッと見せているのは素晴らしい。

悪人というタイトルをつけるなら
この<昭和世代の正義漢>と<平成世代の悪漢>に焦点を絞って物語は転がしていくべきだ。

つまり「これまでの正義をこれからの正義へ」という世界中に伝わる命題を物語にしてこそ
題名は『悪名』・・・いや『悪人』やろ! なぁ 清次!」

「へい兄貴! 梅にウグイス 松に鶴 この朝吉に清次を知らんとは・・・おたくらモグリやなぁ・・」
  

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2010年08月16日

ベスト・キッド

子供の頃から見ていた俳優や監督の、老いた姿や語り口の老獪さを見ると、
ストーリーとは直接関係が無い事まで気になる時がある。
グラン・トリノ』のイーストウッドもそうだった。

今回のジャッキー・チェン扮するハン氏とジャッキー自身がダブってしまって、
その表情やトボトボと歩く背中(そういう役柄ではあるが)
に哀愁という言葉では済まされない感情が込み上げてきた。

この背中には多くの物が乗っかっている、
いや、この背中でしか背負えなかった大きな物、
それはアクション映画というカテゴリーでは括りきれない、
ジャッキー映画というひとつのジャンルだ。
この人がいなくては成立しないという当たり前の現実を突きつけられながら
半分はジャッキーストーリーを、もう半分は『ベストキッド』のストーリーを追っていたような
気がする。(といっても、そんなに詳しいわけではないのだが)

ハン氏が大事にしている車のヘッドライトの形が四角いのは三菱車へのオマージュなのか?
とか、竹の両端を手に結んでの練習にウルウルしてしまったりとか、
基本動作を徹底して練習させられる等々、片目が正視不可能の二時間半だった。
酔拳の蘇化子のように、どこかへ姿を消さないように願ってます(苦笑)。

本筋は
ラストの決め技に疑問は残ったが、せわしない細かいカット割りではなく、
ゆったりと飽きさせない見せ方をする王道のハリウッド映画を久々に見たという感じ。  

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2010年07月17日

インセプション

コンセプト良し、設定良し、描写も素晴らしい作品ではあった。

このコンセプトで世界のマーケットで勝負する為に行ったであろう
取捨選択、そこに手放しで楽しめなかった要因があるような気がする。

取捨選択の「取」
夢の中のアクションは所詮夢なので、危機一髪な状況でも手に汗握るどころか
ハラハラすらしない。それが何度も出てくるとただただ退屈だった。
<虚無に入る>や<キック>というルールは規定しているが
所詮は夢の中、撃たれても、殴られても何とも思えないのは致命的。
そこは認識はしているがアクションシーンは世界のマーケットでは欠かせないので
「取る」選択をした。

取捨選択の「捨」
深層心理、意識、無意識そして夢
その辺りがコンセプトの物語なのだから、何層にもなった夢やルール
をもう少しわかりやすくエンタテインメントするか、
更なるアイデアで魅せる方が、より完成度は高くなったであろう。
何層にも重なった夢をレイヤー分けして鑑賞すれば、簡単に見れる作品だが
そのレイヤー分けのキーワードを簡単な方法で入れると作品の趣旨を損ねる。
もしくは更なるアイデアで意識や無意識にもう一歩踏み込むと
例えば『マルコビッチの穴』(例が悪い・・)のように地味な
作品になるか、押井守作品や『マトリックス』のような二番煎じになってしまう。
なのでその線は
「捨てる」(というか更なる踏み込みなし)選択をした。

それは監督の意志というよりも
製作者の指示というよりも
世界のマーケットを意識せざる得ない取捨選択によって

ハイコンセプトではあるが
ストーリーテリングが極めて脆弱な
演出や描写は卓越している
映画になっているのでは?
と感じた。

  

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2010年07月10日

トイ・ストーリー3

シリーズ1作目から約15年、
主人公の子供アンディ同様、観客の我々も同様に年齢を重ねてきた。
ウッディ、バズやポテトヘッド等のオモチャも我が家にはあったが・・・・

色んな思いの詰まったおなじみキャラのそれぞれの魅力のおさらいから
始めるとは!
冒頭からウルウルしてしまうではないか!
そしていつもの音楽が流れてきた・・・・・・
ウッディとバズの声(日本語)に張りが無くなった所もいちいち琴線に触れてくる。

まともにトイ・ストーリー3そのものを楽しむ事が出来ない
トイ・ストーリーという長いストーリー1・2・3そのものを楽しめている幸福感に
満たされてくる

お話しは
エンターテインメント定番の話しの運びではあるが
細かい伏線のちりばめ方→回収方法はいつもながら巧妙。

ラストの泣かせ方も一体自分のどこが何に反応して涙が出てくるのか考えてしまう。

トトロの出演も微笑ましかったが
アンディの部屋に置いてある物、ポスターは必見!
  

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2010年07月06日

1984

ラドフォード版ではなくアンダーソン版をDVDで見た。
LOVE色が濃いのに驚き!
オーウェルの遺族が公開中止を求めたのも、なんとなく理解できる。
ラドフォード版の方が面白かったような気もするが
ずいぶん前に見たのではっきり憶えてない。
ユーリズミックスのサントラ盤が良かったのか?
はっきり憶えてない。
アンダーソン版は日本では未公開。

BIG BROTHER IS WATCHING YOU !
1Q84」の原点がこれだ!とDVDの表紙。

そして!
偶然にも1984つながりでヴァン・ヘイレン情報を聞いた!!!
新アルバムをレコーディング中らしく
ヴォーカルはデビット・リー・ロスだそうだ!!!!!!!
来日しないかな~  

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2010年06月24日

乱暴と待機

原作/本谷有希子 監督/冨永昌敬
音楽/相対性理論と大谷能生
出演/浅野忠信 美波 小池栄子 山田孝之 

マスコミ試写の感想が
twitterやメールで続々と届く。

皆さん、爆笑だったとか、面白かったとか、という内容。
めっちゃ嬉しい!

あさっては主題歌「乱暴と待機」、相対性理論と大谷能生のPVの撮影!
出演もするよ~

そして気になる予告編はこちら
http://eeg.jp/ilE5   

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2010年06月17日

遊星からの物体X

小惑星探査機<はやぶさ>のカプセルが
オーストラリアの砂漠で回収され
本日深夜、日本に到着する。
他の惑星からの試料採取はNASAも行わないそうだ。
なぜか?
その採取したモノが地球には存在しない物質、つまり解析不能の
可能性があるのが理由の一つだ。
放射性物質であったり、怪獣だったり・・・。

このカプセルの開封作業は私の自宅近くの施設で行われる。
一体、その中には何が入っているのか?
人類にとって歴史的発見となるか?
遊星からの物体Xが暴れだすのか?
エイリアンが出てくるのか?
グエムル?

マラドーナの言動より、気になる!
https://twitter.com/ogwp  

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2010年06月12日

乱暴と待機

原作/本谷有希子 監督/冨永昌敬
音楽/相対性理論と大谷能生
出演/浅野忠信 美波 小池栄子 山田孝之 

月曜日からマスコミ試写が始まります。

やくしまるえつこ全方位特集!!
映画「乱暴と待機」(今秋公開予定)には、
新ユニット「相対性理論と大谷能生」が主題歌「乱暴と待機」を提供。
やくしまるえつこさんは挿入曲「Summer Of Nowhere」でも ボーカルを担当。

現在発売中の音楽雑誌「MARQUEE vol.79」 より

そして気になる予告編はこちら
http://eeg.jp/ilE5
  

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プロフィール
ogawa-P
1989年「どついたるねん」阪本順冶監督で制作部 「稲村ジェーン」サザンの桑田さん監督 「ソナチネ」北野武監督 「アヴァロン」押井守監督 「THE JUON 呪怨」ハリウッド版清水崇監督など。 「ヒナゴン」プロデューサー 「黒帯」プロデューサー 詳細はウィキペディアをご覧下さい。 「ブタがいた教室」プロデューサー 東京国際映画祭2冠 チェコ、オーストラリア、イタリア、カナダ等 各国の映画祭に招待参加
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